お庭掃除

枯れ枝、剪定枝から炭を作る方法!自宅の庭先で簡単に作れます

2018年12月14日

枝から炭を作る方法

枯れ枝の処分、意外と大変ですよね。広い土地を管理してたり、果樹園農家様だと剪定枝がどっさりと出てしまいます。「この枯れ枝、炭として有効活用できないかな」と思った方も多いと思います。実は特別な焼き窯が無くても簡単に炭を作ることができるのです!オススメはズバリ「無煙炭化器」です。

枝炭の作り方

準備するもの

  • 枯れ枝、剪定枝(よく乾燥させた物)
  • 着火剤(ダンボールがオススメ)
  • 火かき棒
  • 軍手
  • 消火用のホース、バケツ
  • 無煙炭化器

用意するものはこれだけです。注目ポイントは「無煙炭化器」です。これはすり鉢の底が抜けたような形になっているのですが、これさえあれば庭先で簡単に炭を作ることができます。高価な焼き窯や、ドラム缶を用意する必要はありません。「こんな簡単な形で炭が作れるの?」と疑問に思うかもしれませんがストーブメーカーが研究に研究を重ねた形状なのです。

【無煙炭化器の特徴】

  • 煙が出ないのでご近所へ迷惑がかかりません
  • 枯竹、枯枝を簡単に炭にすることができます(約30分)
  • 面倒な焼き窯、ドラム缶を用意する必要がありません

枝から炭を作る

枝から炭を作る

枯枝、剪定枝を集めます。数か月置いてよく乾燥させたものを使用してください(水分が残っていると燃えにくくなる&煙が出ます)。枝が太いと炭になるまで時間がかかるので、太さ5cm未満が望ましいです。

炭焼き器設置

無煙炭化器を設置します。火災の心配のない、十分に広い場所に置いてください。平らな土の上が望ましいです。底部分に隙間ができると空気が入ってしまうので、地面に押し付けるようにねじりながら設置してください。どうしても隙間ができてしまう場合は土を盛ってください。

コンクリート面でも使用することはできますが炭で黒くなってしまいます、心配な方は底部分に耐火レンガを下に敷くなどしてください。アスファルトは燃えてしまうのでやめましょう。

着火剤を入れ火をつける

着火剤を入れ火をつけます。ダンボールがオススメです。

枝を投入していきます

枯れ枝を投入していきます。火の弱いうちは煙が出ます。空気が入りやすい用に枝を置きましょう。

火が強くなった様子

火が強くなったら枝を連続的に投入しましょう。炭焼き器がいっぱいになるまで投入します。写真のように火の勢いが強くなると煙が出なくなります。炭焼き器の底の方は酸欠、蒸し焼き状態になり炭化が進みます。

炎が小さくなります

炭化が進むと写真のように炎が小さくなります。炎が出ている部分は未炭化の部分です。上部から灰化(白くなっている部分)が進むので適度にかき混ぜるか、いつまでも燃えている枝は取り除きます。炎が十分に小さくなったら炭化完了です。ここまでおよそ30分ほどです。

水をかけて消化

最後に水をかけて消火します。煙の出ているうちは炎が残っていますので、たっぷりの水で消火しましょう。炭は炎が残りやすいので、消火後も30分ほど置いて容器が冷たくなっていることを確認し、再度水をかけましょう。

水を使わずに酸欠消火することもできます。ドラム缶などの燃えない容器に移し、蓋をして酸欠状態にします。このまま1日ほど置いて消火します。ドラム缶全体が十分に冷たくなっていることを確認してください。

枝炭の完成です

これで枝炭の完成です。炭は火が付きやすいので保管には十分に注意してください。布の袋のような燃えやすい入れ物に入れないでください。また、保管中は燃えやすい物を近くに置かないでください。

出来上がった炭

出来上がった炭

完成した枝炭です。中までしっかり炭化しているのがわかります(白くなっている部分は灰化した部分です)。炭化させることで農地の土壌改良材や、水質浄化など様々な方法で再利用できます。

動画で確認したい方はコチラ

動画で確認したい方はコチラ。

なぜこれで炭が作れるの?

炭焼き器の図解

無煙炭化器」は特殊形状により、縁で渦を巻くように燃焼する「対流燃焼」を引き起こします。この対流燃焼により外に出ようとした未燃焼ガス(煙)が再度引き込まれ、再燃焼することで煙が大変少なくなります。また炭焼き器の底部では、枯枝が酸欠状態で蒸し焼きにされるため炭化が進みます。

枝炭の使い道

炭は土壌改良材に最適

出来上がった炭は色々な使い道がありますが、粉末に砕いて土壌改良材として土に撒くのがオススメです。炭は政府の土壌改良資材認定品目です。粉末に砕いて植木の根元に撒くことで、通気性や保水性を高めて根の成長を促進し、土中微生物の繁殖を助けます。炭は農家が業者から購入するほど価値があるものなのです。

まとめ

  • 枝炭は意外と簡単に作れます!
  • 無煙炭化器がオススメ!
  • 焼き窯やドラム缶なしで作れます!
  • 出来上がった炭は土壌改良材に使うのがオススメ!

今回は枯枝、剪定枝を炭にする方法をご紹介しました。「無煙炭化器」があれば自宅の庭先で簡単に炭にすることができます。不要な枝をゴミとして処分しようとすると大金がかかりますので、炭として有効活用するのをオススメします。出来上がった炭は農地や家庭菜園に撒いておくと土壌改良材として使えます。

無煙炭化器

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  • この記事を書いた人
kase01

加瀬

7年ほど造園資材、清掃資材の販売に携わっています。除草剤、苔駆除剤、植木肥料、消臭剤、清掃資材などをプロ目線でご紹介します。庭園管理士の資格所持。 【詳しいプロフィールはコチラ】

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