ツバキ、サザンカの花が咲かない…どうすればいいの?理由は何?

ツバキの花が咲かない

「ツバキ、サザンカの花が咲かない…」「最初の数年は花が付いていたけど付かなくなってしまった…」花が付かない原因は様々です。肥料が足りない、剪定時に花芽を切ってしまう、植え替えにより咲かなくなる等が一般的です。今回は花が咲かなくなる理由と改善方法についてご紹介します。

※この記事は庭植え管理方法の解説です。鉢植えとは異なりますのでご注意ください。




ツバキ、サザンカの違い

ツバキとサザンカはよく似た樹種です。見た目が似ているのもありますが、育ち方まで似ているので管理方法に違いはほとんどありません。どちらも同じように手入れすれば元気に育ちますし、花も咲きます。あまり違いは意識しなくても良いですが、どうしても樹種が気になる方のために見分け方を記載しておきます。

見分け方

  • ツバキは花期が終わると花ごとポロっと落ちる。サザンカは花弁が一枚一枚散る。
  • ツバキの葉は大きくて光沢がある。サザンカの葉は小さくて光沢が弱い。
  • サザンカの方が若干開花時期が早い。
  • ツバキの若枝には産毛が無いが、サザンカには産毛がある。

花が咲かない理由

花が咲かない理由はいくつかありますが、そのほとんどが「肥料不足」「剪定の失敗」「成長期によるエネルギー消費」「地面の踏み固め」で説明できます。

肥料が足りない

肥料が足りない

植物が花を咲かせるには沢山のエネルギーが必要になります。花を咲かせた後にエネルギー補給で肥料を与える「お礼肥え」なんて言葉もあるぐらいです。肥料を与えずに放っておくと年々体力が無くなり、花を咲かせなくなります。「最初の数年は花が咲いたけど、最近は全然咲かない…」「植えてからあまり手入れをしていない…」という場合は要注意です。

ツバキ、サザンカへの施肥は冬(2月)に1回与えればOKです(冬に肥料を与えることを寒肥といいます)。肥料はゆっくりと溶けだす有機肥料(鶏糞、堆肥、油かすなど)がオススメです。この時期に肥料を与えると肥料焼けしにくく、かつ肥料成分が土に溶けだし春先に栄養が行きわたります。(鉢植えの場合は管理方法が全く異なります、この限りではありませんのでご注意ください)

オススメ肥料

ツチトコセット

ツバキ、サザンカの肥料にはツチトコセットがオススメです。市販の肥料には含まれていない7種のミネラル成分 (モリブデン、鉄、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ホウ素、ケイ酸) が含まれているため、「花芽増加」「樹勢回復」「健康維持」に優れた効果を発揮します。

ツチトコセットの特徴は何といっても7種のミネラル成分です。市販肥料の主成分はほとんどがチッソ、カリ、リン酸(パンやご飯のようなもの)ですが、そればっかりでは栄養が偏り生育不良になってしまいます。ツチトコセットは樹木に必要不可欠な7種の必須栄養素(例えば野菜、果物、魚、ビタミンのようなもの)が含まれているため、足りない栄養を補って植物が元気に育ちます。保水性向上、肥料を吸収するチカラがアップするため、花芽増加や樹勢回復に優れた効果を発揮します。(※肥料成分が強いので鉢植えには使用しないでください)

剪定時期が悪い

剪定の時期に注意

ツバキ、サザンカは花が咲く半年前から花芽が付き始めます。おおよそ5月ごろです。5月以降に剪定をすると花芽ごと切り落としてしまい、その年は花が咲かなくなります。知らずに剪定してしまい、花が咲かないと後悔してしまう方が非常に多いので注意してください。

剪定は花が終わったあとの3~4月が最適です。サザンカは花が早いため、冬頃には花が落ちますが厳寒期の剪定は樹を傷めるので春先が良いでしょう。5月~花が咲くまでは極力剪定は避けてください。

植え替えた直後

植え替え直後

小さな鉢から大きな鉢に植え替えた直後や、鉢から庭土に植え替えた直後は花が咲かない場合があります。

窮屈な鉢で根が広げられない状態だと「これ以上は成長できない」と樹が勘違いして成長を止め、花芽を咲かせることにエネルギーを使います。反対に、狭い所から広い所に移されると根が成長をはじめ、そちらにエネルギーを使うため花芽が付かなくなります。若いうちは成長にエネルギーを使い、成長しきってから花芽に栄養を使うためです。

一般的には庭植えしてから1~3年は成長期で花が咲かないと言われています。葉の色ツヤを見て元気そうなら特に心配する必要はありません(逆に萎びている場合は他の原因が考えられます)。

「1年でも早く花を咲かせたい!」ということであれば根の先をスコップで切りましょう。花木は大きなショックが加わったり、危機状態になると過剰に花を付ける性質があります(子孫を残すため)。根切りすることでショック療法になり、花が付きやすくなります。樹冠よりも10~20cm内側の土にスコップを垂直に突き立てると根を切ることができます。根切りし過ぎたり、太い根を切ってしまうと枯れる恐れがあるのでほどほどにしましょう。

踏み固めによる酸欠

踏み固めによる酸欠

「古い樹の花が咲かない…」「毎年肥料をあげているのに咲かない…」そんな場合は根の酸欠が考えられます。根の上の土が踏み固められると土が引き締まり、呼吸できなくなってしまいます。また、水も上手く浸透しなくなります。樹の周りの土が固く踏み固められていないか確認しましょう。古い樹ほどこの症状が見られます。

土が固い場合は冬場に土を耕しましょう。冬は樹が休眠状態に入るため、影響が出にくくなります。ただし、根が完全に露出しないように気を付け毎年少しずつ行ってください。一度に全部耕してしまうと根が傷んでしまいます。腐葉土などを混ぜると尚良いです。

まとめ

  • ツバキとサザンカは別の樹種ですが、同じように育てられます。
  • 花を咲かせるには沢山のエネルギーが必要です。毎年肥料を与えましょう。
  • ツバキ、サザンカの肥料にはツチトコセットがオススメです。
  • 剪定で花芽を切ってしまうと花が咲かなくなります。花芽の出来る5月以降は剪定しないでください。
  • 植え替えた直後は成長にエネルギーを使うため花が咲かなくなります。1~3年は様子を見てください。
  • 老木で花が咲かない場合は踏み固めによる酸欠が考えられます。毎年冬場に少しずつ耕してください。

ツチトコセット

(※肥料成分が強いので鉢植えには使用しないでください)