植木・庭木の手入れ

植木・庭木の植え替え(移植)の時期はいつがいいの?

2018年4月5日

植木の移植時期

庭木の植え替え(移植)、実はこれタイミングがとっても重要なんです。適当なタイミングでやってしまうと根が傷み、最悪移植先で根が張らずに枯れてしまうこともあります。樹木の種類によっても植え替え時期は異なってくるので今回は種類ごとに解説いたします。

落葉樹の植え替え時期

落葉樹の植え替え時期

【代表的な落葉樹】

  • サクラ
  • ウメ
  • ボタン
  • サルスベリ
  • モミジ
  • イチョウなど

落葉樹の植え替えは11月下旬~3月初旬がオススメです(ただし、厳寒期は寒さで根が傷む恐れがあるので避けましょう。)

落葉樹はその名の通り、秋から冬にかけて葉が落ちる樹木です。葉が落ちると休眠期に入りますので、このタイミングで植え替えをすると良いでしょう。休眠中の植物は根の動きが緩慢になるので、植え替えを行ってもあまり影響を受けません(反対に、根の活動が活発な春・秋に植え替えを行うと傷んでしまうので要注意です)。

寒さに強いツルバラや、つぼみの付いていないボタンなどは真冬に移植しても問題ありません。

ユキヤナギ、レンギョウ、ボケ、ウメなどの早春に開花するものは前年の11月~12月中に植え替えを済ませておくと良いでしょう。

反対に春の芽出しが遅いサルスベリ、ザクロ、ノウゼンカズラ、アオギリなどは春の彼岸が過ぎてから移植するぐらいで大丈夫です。

ラクウショウ、カラマツ、メタセコイアなどは落葉性針葉樹です。寒さを嫌う傾向があるので、3月になってから移植を行うと良いでしょう。

常緑広葉樹の植え替え時期

広葉樹の植え替え時期

【代表的な常緑広葉樹】

  • ツバキ
  • ツゲ
  • マサキ
  • アカシア
  • ユーカリなど

常緑広葉樹の植え替えは梅雨の6月~7月がオススメです。

常緑広葉樹は梅雨時期の植え替えがオススメです。ただし、雨が良いというわけではなく、春から伸び始めた新梢が最大成長期に入り、植え替え後の根の成長が盛んになるのでこの時期がオススメなのです。そのため、梅雨の無い東北や北海道でもこの時期に植え替えましょう。

ツバキ、ジンチョウゲ、ツツジ、シャクナゲなどは四国、九州などの暖地では新梢が早く固まりますので、3~4月に植え替えを行っても大丈夫です。反対に関東以北から東北方面にかけては6~7月に行った方が良いでしょう。

同じ常緑樹でも寒さに強いツゲ、マサキ、アセビなどは梅雨時期のほか、4月、10月の温暖なシーズンにも移植が可能です。

反対に南国産のクスノキ、タブ、クロガネモチ、マンリョウ、アカシア、ユーカリ、ドラセナなどは寒い時期は避け、5~6月、8~9月の高温時の方が根の伸びがよく、その後も順調に成長します。

針葉樹の植え替え時期

針葉樹の植え替え時期

【代表的な針葉樹】

  • マツ
  • スギ
  • ヒノキ
  • マキなど

針葉樹の植え替えは3~4月、9月~10月がオススメです。

針葉樹は上に書いた通り初春と初秋がオススメなのですが、環境変化に強い植物なので2月(真冬)と8月(真夏)を除けば一年中いつでも移植可能です。針葉樹の葉は細くて硬いので寒暖に強く、穏やかな日本の気候であればあまり時期を考慮する必要はありません。

針葉樹の代表格であるマツなどは「みどり」が伸びだす2~4月頃が一番良く、「みどり」が伸び切った5~6月では遅すぎるとされています。

タケ・ササの植え替え時期

竹、笹の植え替え時期

竹はタケノコが生える少し前に移植するのがオススメです。

竹は種類によって移植時期が違いますが、共通してタケノコの生える少し前が良いという特徴があります。モウソウチクは2月上旬、ハチク・クロチク・ヒメハチクは3月上旬、トウチクは3月中旬、ホウライチク・ホウオウチク・スホウチクは6月下旬、シカクダケは5月上旬ごろが最適です。

ササ類は3月上旬~4月上旬の移植がオススメです。クマザサをはじめ大部分が3月の上旬に、シノザサ・ヤダケ・カンザンチクなどは4月上旬に移植すると良いでしょう。しかし、ササ類は生命力が強いため真冬を除けば一年中移植可能です。


まとめ

今回は植木の植え替え(移植)に最適なシーズンについてご紹介しました。植木は種類によって移植時期が異なりますので予め調べておきましょう。移植時期が悪いと根が活着せず、最悪そのまま枯れてしまうこともあります。

  • 落葉樹の移植時期は11月~3月下旬!
  • 常緑広葉樹の移植時期は6月~7月!
  • 針葉樹は春と秋!
  • 竹はタケノコの生える一カ月前が良いでしょう!

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kase01

加瀬

7年ほど造園資材、清掃資材の販売に携わっています。除草剤、苔駆除剤、植木肥料、消臭剤、清掃資材などをプロ目線でご紹介します。庭園管理士の資格所持。 【詳しいプロフィールはコチラ】

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