植木・庭木の手入れ

松が枯れる原因と対策方法!回復させるには活力剤がオススメ

2020年1月28日

松が枯れる原因

「松が枯れそう…」「葉色が悪い…」「葉が萎びている…」松が枯れる原因は様々です。松が弱ってくると他の病害虫にも侵されやすくなるので、早めの対策が必要です。松が枯れる原因、そして回復させる方法をご紹介します。

松が枯れる原因

松が枯れる原因を一覧で紹介します。弱っている松は免疫力が低下し、様々な症状を併発しやすくなります。下記の症状が複合的に表れることもありますのでご注意ください。

マツノザイセンチュウ

マツノザイセンチュウ

マツノザイセンチュウの症状

最も恐ろしい害虫被害です。症状が表われる頃にはほとんど手遅れになっており、助けることができません。「松枯れ」「マツクイムシ」とも呼ばれています。「樹全体が急激に変色する(赤茶色になる)」「短期間で急に弱ってしまう」などの症状が表われたらマツノザイセンチュウの可能性が高いです。細枝を折ったり、樹皮を剥がして樹液(松ヤニ)が出ているかどうかで確認できます。健康な松なら松ヤニが分泌されてネバネバしていますが、マツノザイセンチュウに侵されているとサラサラしているか、そもそも松ヤニが分泌されずに乾いています。

マツノザイセンチュウの原因

マツノザイセンチュウは「線虫」と呼ばれる小さな虫が松の血管(養分や水分を吸い上げる管)を詰まらせてしまい、水を吸い上げることができなくなり枯れてしまう病気です。マツノザイセンチュウは「マツノマダラカミキリ」と共生関係になっていて、カミキリ虫が樹皮を食害する際にカミキリ虫の体内から松に侵入します。マツノザイセンチュウが松を弱らせ枯死させることでさらに食害しやすくなり、カミキリ虫が集まってきます。カミキリ虫が産み付けた卵に線虫が再度寄生することで共生関係が循環していく仕組みです。

マツノザイセンチュウの対策

カミキリ虫を寄せ付けないように殺虫剤を定期散布する、線虫が入っても繁殖できないように薬剤を樹幹注入する、などの方法がありますが、殺虫剤使用は樹に大きなダメージを与えます。(殺虫剤が原因で松が枯れるケースもあります。)

1番オススメなのは樹を元気な状態に保ち、免疫力を高めてカミキリ虫を遠ざける方法です。元気な松はネバネバした松ヤニを沢山分泌し、害虫からの食害を防ぎます。活力剤を与えたり、剪定しすぎないように注意して樹勢を保ちましょう。

強剪定

強剪定による失敗

意外と多いのが強剪定による失敗です。「枝葉が邪魔だから…」「落ち葉の掃除が面倒…」「枝が隣の家に入ってしまう…」などの理由で強めに剪定する方が多いです。素人の剪定はもちろん、慣れてない便利屋さんの剪定でも枯れてしまうケースがあります。枝の切り口は、人間の傷口のような物ですから、傷口から病原菌や害虫が侵入してしまうケースもあります。十分注意しましょう。

既に強剪定してしまった場合は、これ以上の剪定を控えて、水やり(水のやりすぎ、または水不足)に注意し、活力剤を与えて様子を見てください。弱っている樹に肥料を施すと逆効果なので与えないように注意しましょう。夏場は枝葉が無いと日光を遮るものがありませんから、幹が弱らないように遮光ネットなどをかけてください。蒸れないように風通しの良い物を使いましょう。

移植時の失敗

移植時の失敗

移植から数年以内に枯れが進行し始めたら植え付けが悪かったのかもしれません。松は移植を嫌う樹種ですので、移植時期を間違えたり、根回しをしっかりしていないと枯れてしまう恐れがあります。松の移植時期は2月~4月中旬です。移植時に弱ってしまった樹は後からはどうすることもできません。剪定を控え、活力剤を与えて様子を見るのが精一杯だと思います。

深植え

植えてから年々樹が弱っていくようでしたら「深植え」の可能性があります。樹を深く植えすぎると根が呼吸できなくなり、徐々に弱って枯れてしまいます。「深植え」になる原因はほとんどが植栽業者です。深く植えるほど樹が倒れにくくなるため、支柱などの施工費を節約するために深植えする場合があります。また、ほとんどの植栽業者は1年保証を行っています(1年以内に枯れてしまったら、新しい樹に交換保証するもの)。表土よりも深部の土の方が水分があるため、1年目だけでみれば深植えの方が枯れにくいのです。

対処法としては、根の周りの表土を取り除くか、そもそも植え替える(大変な手間、費用がかかります)、通気性の良い土壌改良材を混ぜる等が挙げられます。

表土の踏み固め

踏み固めによる酸欠

古木によく見られる現象です。植物の根も呼吸をしていますから、土が踏み固められてしまうと呼吸ができなくなり枯死してしまいます。人通りが多い、車の通りが多い、通路になっている、土が固く締まっている、というような場合には注意しましょう。

土がカチカチになっているようでしたら冬場に耕してあげてください。冬場は樹が休眠状態に入っているので、土を掘り返しても影響が出にくいです。しかし、1度に全部耕してしまうと根を傷めるので、表土の1/4ほどをピザをカットするように耕し、1年ごとに場所を変えながら作業すると良いでしょう。

水やりの失敗

水やりの失敗

水不足

土中の水分が無く、過度な乾燥により枯れてしまうケースです。しかし、松はもともと乾燥に強いため水不足で枯れるケースは稀です(松は基本的に水やり不要の庭木です)。ただし、夏場の猛暑が続いた時や、夏場で何日も雨が降らない時は水やりをしてください。

水のやりすぎ、根腐れ

水をやりすぎると根が腐ってしまうので注意しましょう。根も呼吸をしていますので、呼吸できないほど水はけが悪くなると枯れてしまいます。少し根を掘ってみて、「根が黒くなっている」「土から腐敗臭がする」「土にカビが生えている」などの症状が見られたら根腐れの可能性が高いです。

水やりをしていなくても、「土が粘土質」「低地で水が溜まり易い場所」に植えてある場合は根腐れるすることがあるので注意しましょう。

弱った松を回復させる方法

肥料は逆効果だからやめて!

肥料は逆効果なのでやめよう

弱った樹に肥料をあげるのは逆効果なのでやめましょう。肥料は樹木にとってご飯やパンのようなものです。弱った樹に肥料をあげるのは病人に高カロリーな食事を出すようなものです。根が弱っていると最悪の場合、逆効果(肥料焼け)になってしまうこともあるのであげない方が良いです。

活力剤を与えよう!

活力剤がオススメ

樹が弱っている場合には、剪定を控え、水やり(水不足、または水のやり過ぎ)に注意し、活力剤を与えて様子を見るのが良いでしょう。素人が樹木の不調の原因を判断するのは非常に難しいです。病人に栄養のある食事を与えて安静にさせるように、樹に活力剤を与えてストレスをかけないようにするのが1番良いです。

活力剤ニワユタカがオススメ!

松の樹勢回復に

弱った松には活力剤ニワユタカがオススメです。ニワユタカは樹木に必要不可欠な7種の栄養素をバランス良く配合しているため、樹木の体調を整えて樹勢を回復させます。肥料を吸収するチカラを向上、水を吸い上げるチカラを向上、免疫力向上などの効果があります。

※庭木用です。鉢植えには使用しないでください。

活力剤ニワユタカの使用事例

五葉松の使用事例

五葉松へのニワユタカの使用事例

五葉松への使用事例です。活力剤ニワユタカを施工したところ、葉色が良くなり樹勢が回復しました。

ホルトの木の使用事例

ホルトの木 ニワユタカ使用事例

ホルトの木の使用事例です。当初は除草剤の撒きすぎと思われましたが、葉の成分分析を行ったところ微量要素が欠乏していることがわかりました。活力剤ニワユタカ、モリブデンを組み合わせて施工したところ、葉色が良くなり樹勢が回復しました。

松が枯れてしまった場合には

松が枯れてしまった場合は悲しいですが、すぐに伐採しましょう。そのまま放置しておくと害虫の住処になったり、マツノザイセンチュウが繁殖する原因になります。マツノザイセンチュウ(媒介となるカミキリムシ)は枯れ木が大好物ですので、放っておくと住み着いて繁殖してしまいます。すると他の元気な樹まで被害が広がってしまいます。

地元造園業者に伐採してもらうのが1番ですが、もし業者さんを知らない場合はネットから依頼できる伐採110番がオススメです。全国の伐採業者と提携しているため、最寄りの業者を紹介してくれます。また、無料で見積りも行ってくれるので、「とりあえず値段だけ確認したい」という使い方にもオススメです。


まとめ

  • 松が不調になる原因は様々です。色んな要素が複合的に重なることもあります。
  • 最も恐ろしいのはマツノザイセンチュウです。1度かかってしまうとほぼ助かりません。
  • どのような症状でも、安静にして元気を付けるのが1番効果的です。
  • 剪定を控えて、活力剤を与えるのが良いでしょう。
  • 肥料は逆効果なので控えてください。
  • 活力剤ニワユタカがオススメです。
  • もし枯れてしまった場合は速やかに伐採してください。害虫が繁殖する恐れがあります。
  • 伐採業者が近くにいない場合はネットから依頼できる伐採110番が良いでしょう。

松の樹勢回復に

※庭木用です。鉢植えには使用しないでください。

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kase01

加瀬

7年ほど造園資材、清掃資材の販売に携わっています。除草剤、苔駆除剤、植木肥料、消臭剤、清掃資材などをプロ目線でご紹介します。庭園管理士の資格所持。 【詳しいプロフィールはコチラ】

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