お庭に生えるいや~なコケ。放っておくとどんどん広がるので早めの対策が必要です!苔は種類によって対策方法が違うのでしっかりと見極めなければなりません。そこで今回はお家の周り、お庭に生える苔の駆除方法についてご紹介します。「ギンゴケ」「ゼニゴケ」「イシクラゲ」が最も良く見られる種類です。
場所ごとに見るコケ対策法
庭に生える一般的な苔
最も一般的な苔がコチラのギンゴケになります。駐車場や庭に生えることが多く、誰でも一度は見かけたことがあると思います。苔にしては珍しく、日当たりが良い場所を好むためどこにでも発生します。
庭に生えるぬるぬるワカメ
「庭にワカメのようなヌルヌルの植物が生えている…」それはイシクラゲです!普段は乾燥ワカメのようにカピカピになっているのですが、ひとたび雨が降るとワカメのように膨らんでプルプルになります。見た目の気持ち悪さもありますが、非常に生命力が強いため駆除が難しい種類です。
外壁に付いた緑の苔の掃除方法
外壁に付く緑色の苔。見た目が非常に悪いので何とかしたいですよね!外壁の苔は建築年数の経ったもの、北側の日陰になりやすい場所、林や森に面している場所に付きやすいです。
ベランダの苔の掃除方法
ベランダに付く苔は外壁につく物とほぼ同じです。影になりやすいベランダの内側、排水溝周りに苔ができやすいです。ベランダの壁材を傷めない洗剤を使いましょう。漂白剤やカビ取り剤はそのまま使うと下地が変色する恐れがあるので注意してください。
玄関タイル、アプローチについた苔の掃除方法
玄関やアプローチも苔が付きやすい場所です。日陰になっていればそれだけで苔が貼りつきますし、日が当たっていてもタイルの目地からギンゴケが生えてきます。他の場所と違って下地が丈夫なので強めの洗剤を使っても大丈夫です。
コンクリートの苔の掃除方法
コンクリートの表面に苔が付くこともよくあります。コチラも下地が丈夫なので強めの洗剤を使える場所です。ただし、高圧洗浄機を使う場合だけ注意してください。コンクリートが割れてしまうことがあります。
駐車場アスファルトの苔の落とし方
駐車場は砂や土が入りやすく、溜まった土から雑草や苔が生えているのをよく見かけます。ギンゴケ、ゼニゴケ、イシクラゲなど種類を問わず沢山の苔が生える場所です。しっかりと対策しましょう。
お墓、墓石に付く苔の落とし方
お墓はタイルやコンクリートなどの下地と比べると非常に繊細でデリケートです。掃除方法を間違えると色ムラになったり、文字が欠けてしまうことがあるので注意しましょう。
防草シートに付く苔の落とし方
雑草を防ぐシート、それが防草シートです。シートを敷くことで日光を遮り雑草の発芽を抑えるのですが、水はけが悪くなるためシート表面に苔が生えてくることがよくあります。
ギンゴケの駆除方法
日本で最も多く見られるのがギンゴケです。苔といえば普通は水はけの悪い場所だったり、日当たりの悪いジメジメした場所に繁殖するのが普通ですが、ギンゴケは珍しく日光を好む性質があります。そのため裸地であればどこにでも生えてきます。苔といえばギンゴケを想像する人が一番多いんじゃないでしょうか。
ギンゴケとは?
コチラのページではギンゴケの基礎知識について紹介しております。ギンゴケはそこまで気持ち悪くないので愛好家からも人気の種類ですが、どこにでも生えてくるため美観を損ねるとして駆除したいという声も多く聞きます。ギンゴケの生える場所、ギンゴケが生えるとどういう問題が起きるか?などを徹底解説!
【オススメ】ギンゴケを枯らすには「苔専用除草剤コケそうじ」
ギンゴケ駆除には「苔専用除草剤コケそうじ」がオススメです。ゼニゴケ専用と書かれていますが、ギンゴケにも効果抜群です!(実際に自分で撒いて試してみました。)苔専用の除草剤というのは色々な種類があるんですが、その中でもこの「コケそうじ」が一番早く枯れるのでオススメです。コケそうじでは散布から三日ほどでギンゴケが枯れ始めるのですが、他の除草剤では枯れるまで一週間~二週間ほどかかりました。
ギンゴケには雑草用の除草剤は効きません
●ギンゴケは除草剤じゃ枯れない!?使い方間違っていませんか?
よくある間違いなのですが、ギンゴケは普通の除草剤では枯れません。というか苔全般に除草剤は効きません。除草剤は環境に悪影響を与えないように雑草のみに作用するよう作られているのですが、雑草と苔では体の作りが全く異なるため雑草用の除草剤は効かないのです。また、普通の除草剤を撒き続けると苔が増えるということもあるため注意しましょう。
塩を使った除草は絶対にやらないで!
コチラもよくある失敗なのですが、塩を使った除草は絶対にやらないでください。塩を使えばギンゴケを枯らすことができますが、土壌に深刻な影響を与えてしまいます。塩は自然に分解されないため土壌に残留します、後から植木や花を植えても育ちませんし、家屋の基礎や土中の配管も傷めてしまいます。さらに河川に流れれば周囲の田畑にも影響が出てしまいますので絶対に避けましょう。
熱湯も危ないのでやらないで!
●お湯・熱湯でギンゴケは枯れる?危険だから絶対にやらないで!
「雑草・苔は熱湯で枯れると聞いたので試してみた」という話もよく聞くのですが、これも非常に危険なので絶対にやめましょう。単純にお湯を持って歩き回る、という行為が危険なのです。お湯は確かに植物を枯死させる働きがありますが、熱を十分に伝えるためにはたっぷり撒かなければいけません。大量のお湯を持って台所とお庭を行き来するのは大変危険なのでやめましょう。何回も除草剤を撒いてきた筆者からすると、除草剤の方がはるかに安全と言えます。
ゼニゴケの駆除方法
コケの中でも最も嫌われているのがゼニゴケでしょう。何といっても見た目が気持ち悪いですし、爆発的に繁殖するので気づいたら庭全体がゼニゴケだらけになっていた、なんて話もよく聞きます。さらに生命力も非常に強いため簡単に枯れません。ゼニゴケは苔らしく半日陰でジメジメした場所を好んで繁殖します。
ゼニゴケとは?
ゼニゴケは基本的に胞子によって繁殖します。少しでもゼニゴケがいると爆発的に繁殖するのはこのためですね。ゼニゴケは他の苔と違って茎のような突起物を伸ばします。そのため雑草のようなボリューム感がああり、遠くから見ると非常に見た目が悪く、景観を損ねる原因にもなります。ゼニゴケの基礎知識、生えやすい場所などについて解説しております。
【オススメ】ゼニゴケを枯らすには「ゼニゴケ専用除草剤コケそうじ」
●ゼニゴケ駆除には「ゼニゴケ専用除草剤コケそうじ」がオススメ!
ゼニゴケ駆除には「ゼニゴケ専用コケそうじ」がオススメです。ギンゴケの所でもご紹介しましたが、本来はゼニゴケ専用除草剤になるので、やはりゼニゴケには効果抜群です。今まで色々な除草剤を試してみたのですが、他のは撒いてから一週間~二週間かかる物ばかりでした。しかしコケそうじは撒いてから3日ほどで即効的に枯れるので使いやすいです。
ゼニゴケに雑草用の除草剤は効きません
●ゼニゴケは除草剤じゃ枯れない!?使い方間違っていませんか?
ゼニゴケには雑草用の除草剤は効きません。そもそも雑草と苔は同じ植物ですが体の構造が全く異なります。一般的な除草剤は雑草だけに作用するように作られているため、構造の違う苔には効果が現れないのです。逆に地表にライバルとなる雑草がいなくなってしまうため、除草剤を撒くとゼニゴケが増えてしまうケースもあります。
ゼニゴケに塩は絶対に使わないで!
ゼニゴケに塩を撒くと枯れるという話がありますが絶対に撒かないでください。確かにゼニゴケは塩で枯れるのですが、それ以上に土地を傷めます。まず、塩を撒くと自然に分解されず土に残留するため、植木、花、作物が育たなくなります。また住宅の基礎や地中の配管を傷める恐れもあります。安全そうに見える塩ですが、実際は除草剤よりもはるかに危険なのです。
ゼニゴケ駆除に熱湯は使わないで!危険!
コチラもよく聞く方法なのですが、ゼニゴケをお湯で枯らそうとするのは絶対にやめましょう。とにかく危険だからです!大火傷をするリスクがあります。お湯をかけるのは火で焼いているのと一緒なので確かにゼニゴケは枯れます、しかしゼニゴケにしっかりと熱を伝えるためにはたっぷりの熱湯をかける必要があります。大量の熱湯を持って台所と庭を行き来するのは思っている以上に危険です。怪我をするリスクがあるのでオススメしません。除草剤を使った方がはるかに安全です。
イシクラゲの駆除方法
お庭に生えるワカメのような物、それがイシクラゲです。イシクラゲは非常に生命力が強いため駆除が難しい種類です。乾燥、寒さに非常に強く、ほとんどが冬を越せます。ほとんどの除草剤が効かない上に、専用駆除剤を使っても撒くタイミングが悪いと効かない場合があります。お庭に生えていると一番厄介な存在と言えるでしょう。
イシクラゲとは?
イシクラゲの基礎知識やよく生えてくる場所について解説しています。イシクラゲは雨が降った後は水分を吸ってブヨブヨに膨らみます。反対に晴れが続いて乾燥するとカラカラに乾いて小さくなります。まるで乾燥ワカメのような存在です。乾燥してカラカラになると休眠状態に入るため周囲の影響を受けにくくなり、乾燥や寒さに極端に強くなります。
【オススメ】イシクラゲ駆除には「コケそうじ」!
●イシクラゲ駆除には「除草剤コケそうじ」がオススメ!酢よりも効く!
イシクラゲは生命力が非常に強いため、ほとんどの除草剤が効きません。私も今まで色々調べてみましたが、イシクラゲに効果があると言われる除草剤は1種類しか見つかりませんでした。それが「コケそうじ」です(ゼニゴケとギンゴケの所で紹介した物とは別物になりますのでご注意ください)。コケそうじを実際に撒いて枯らすまで様子を写真付きでご紹介しております。