「DIYで木材が余ってしまい、処分に困った…」そんな経験ありませんか?私も父がDIY好きで木材を一杯ため込んでいたんですが、いざ処分するとなると本当に大変。量が多いと産業廃棄物扱いになり、清掃センターが引き取ってくれなくなります。良い処分方法はないものか…とずっと探していたんですが、知り合いのストーブメーカーさんに「炭にして処分すると良いですよ」と教わったのでご紹介します。
廃材の焼却処分は大丈夫?
廃材を炭にする場合、気になるのは「野焼き」にならないかどうかです。野焼きは法的にも禁止されており、ドラム缶でゴミを燃やしたり、穴を掘ってゴミを燃やした場合は全て野焼き対象になります。
「木材を燃やすから野焼きになるのでは?」と心配されるかもしれませんが、炭焼きは野焼きの対象外ですのでご安心ください。ただし、煙や臭いで近隣住民に迷惑をかけると市町村から厳重注意が来ますので気を付けましょう(煙を出して近隣住民の生活環境を損なうことは許されていません)。
また、塗料や接着剤、化学物質が混ざっている廃材を燃やすと有害物質が発生する恐れがあります、燃やさないでください。。無垢材や、木材のあまりなどを使用してください。
廃材・角材を使って炭を作る方法
廃材・木材を炭にするなら「無煙炭化器」がオススメです。炭作りで一番問題になるのは「煙の問題」、「焼き窯の用意」です。炭焼きは野焼きの対象外ですが、煙が出ると近隣住民の迷惑になってしまいます。また、炭焼きをする場合、大掛かりな焼き窯が必要になります。この二つの問題を解決するのが「無煙炭化器」です。
「無煙炭化器」はすり鉢状の底の抜けたような単純な形に見えますが、炭作りに最適な形状なのです。ストーブメーカーが研究を重ねて作った物で、火を入れると内部温度が800~900度まで上昇し、高火力で一気に炭化させ、さらに煙の発生を抑えます。空き地があればどこでも使えますし、簡単に炭が作れるのでオススメです。
用意するもの、準備
- 無煙炭化器
- 廃材、木材(塗料・接着剤などの化学物質を含まない物)
- ダンボール
- ライター
- 軍手
- 火かき棒
- 消火用のホース、バケツなど
用意するものはこれだけです。「無煙炭化器」以外は特別な物は必要ありません。また、炭にする木材は必ず化学物質(塗料、接着剤など)を含まない物を使用してください。有害物質が出る恐れがあります。また、木材はよく乾燥した物を使用してください。水分が残っていると燃えにくい&煙が出ます。
木材は太すぎると炭化が遅くなります(中まで火が通りにくくなります)。5cm角ぐらいに切り分けてください。
炭の作り方
実際に「無煙炭化器」を使って炭作りをした様子をご紹介します。
今回はコチラの剪定枝と竹を使って炭を作ります。剪定ゴミを燃やす場合は十分に乾燥させたもの(1~2か月置いた物)を使用してください。水分が残っていると燃えにくくなります。
また、家庭ゴミを燃やすと野焼き扱いになるので燃やさないください(木材を燃やすのは炭作りになるので大丈夫です)。
炭焼き器を設置します。大きな火柱があがるので、火災の心配の無い十分に広い場所に置いてください。平らな土の上が望ましいです。底部に隙間があると空気が入ってしまうので、土に押し込むようにねじりながら置いてください。
炭焼き器の中に火を入れます。ダンボールの切れ端が火が付きやすくオススメです。
木材を投入していきます。火に空気が入るように置きましょう。火力の低いうちは煙が出る場合があります。
十分に火力が強くなった状態です。大きな火柱があがるので注意してください。火力が強くなると煙が出なくなります。容器がいっぱいになるまで木材を投入します。
炭化が進むと写真のように火が小さくなります。まだ火が付いている部分は未炭化の木材です。十分火が小さくなるまで待ちます。ただし、時間をかけすぎると上部から灰化(白っぽくなる)が進むので、いつまでも燃えている木材は取り除いてください。
最後に中身をかき混ぜ、底まで黒くなっている(炭化している)のを確認します。ここまで約30分ほどです。
最後に消火して作業終了です。濡れても大丈夫なのであれば水をかけるのがオススメです(炭が濡れると、乾くまで火が付かなくなります)。湯気が出なくなるまでたっぷりの水で消化します。炭は火が残りやすいので、15分ほどかけて繰り返し水をまきしっかり消火します。
炭を濡らしたくない場合は酸欠状態にして消火します。ドラム缶などの燃えない容器に炭を移し、蓋をして密閉します。そのまま1日放置します。翌日、ドラム缶を触り、全体が十分に冷たくなっていることを確認してください。炭は火が残りやすいので十分に注意してください。
出来上がった炭です。今回は水を使って消火したので45分ほどで作業が終了しました。炭は火が付きやすいので燃えやすい容器(布の袋など)に入れて保管しないでください。また、保管場所に燃えやすい物を置かないでください。
出来上がった竹炭です。炭はバーベーキューの着火剤としても使用できますし、農地(家庭菜園)に混ぜれば土壌改良材にもなります。
動画で確認したい方はコチラ
動画で確認したい方はコチラ。
何故煙が出ないの?
煙の出ない秘密はこの特殊形状にあります。単純な構造に見えますが、内部の温度は800~900度まで上昇します。容器の縁で渦を巻くように空気が発生するため、炎が渦を巻くように燃え上がります。これが未燃焼ガス(煙)を引き込み、完全燃焼することで煙の発生を抑えます。
また、ステンレス板が熱を反射するため、容器内が驚くほど高温になります。この高温状態で一気に蒸し焼きにするため、短時間で炭が作れるのです。また高温で焼くことで煙が少なくなります。
まとめ
- 廃材、木材から炭を作るなら「無煙炭化器」がオススメ!
- 炭作りなので野焼きになりません。
- 炭焼き器に木材を入れて焼くだけなのでとっても簡単です。
- 化学物質(塗料、接着剤など)が含まれる廃材は燃やさないでください。
今回は廃材、木材から炭を作る方法をご紹介しました。「無煙炭化器」を使えば大掛かりな焼き窯が必要無いのでオススメです。庭先で炭を作ることができます。廃材を燃やす場合は化学物質(塗料、接着剤など)を含まない物を使用してください。
商品ページ | 品名 | 容量 | 価格(税込) |
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無煙炭化器 50サイズ【送料無料】 | 565×210mm 家庭用 (35リットル) 1.8kg |
27,500円 | |
無煙炭化器 100サイズ | 980×340mm 農家用 (167リットル) 7.2kg |
66,330円 | |
無煙炭化器 150サイズ | 1480×450mm 竹林整備用 (533リットル) 16.6kg |
152,460円 |