竹は放っておくとどんどん伸びるため非常に厄介な植物です。「地下茎」と呼ばれる根で全体が繋がっており、一本切っただけではすぐに再生してしまいます。竹は物凄い勢いで伸びるので毎年切るのは大変な作業です。そこでオススメなのが除草剤を注入する方法です。手間もかかりませんし、根から枯らすことができます。
竹は根まで枯らしましょう
竹は1本1本独立した植物ではありません。地下茎と呼ばれる根で竹同士が繋がっています。根に栄養をため込んでいるため、表面の竹を切っただけでは枯らすことができません(翌シーズンには再生します)。文字通り、根絶やしにする必要があるのです。竹は根から枯らしましょう。
なぜ除草剤を使うの?
除草剤が一番簡単に竹を枯らせるからです。
グリホサート系の除草剤は植物を根まで枯らす効果があり、竹も確実に枯らします。他の方法と比べて手間のかからない、簡単な方法なのです。このあと詳しく手順を説明しますが、竹の幹にドリルで穴をあけ除草剤を注入するだけでOKです。
除草剤を使わずに竹を駆除する方法もありますが、これはかなり大変です。竹は根まで枯らさないと再生してしまうので、根ごと取り除かなければいけません(伐根作業)。伐根は重機を使って掘り起こすのが一般的です。業者に依頼して作業することになるので費用も高くなります。
除草剤を使って竹を枯らす方法
それではいよいよ竹を枯らす方法に移ります。難しくないため1人でも簡単に作業できます。
竹を枯らす時期
- 6~8月:夏処理(枯れるまで2~5か月)
- 3~5月:春処理(枯れるまで8~11か月)
- 9~11月:秋処理(枯れるまで8~11か月)
除草剤注入はいつ行ってもOKですが、効きやすい時期とそうでない時期があります。夏場が最も除草剤が効きやすくなります。暑い時期は水分を沢山吸い上げ代謝が活発になるからです。
夏の次に効きやすいのが春と秋です。春と秋は気候が落ち着くため、竹にとっても過ごしやすい時期になります。植物の成長が活発になるので、除草剤が効きやすくなります。
用意するもの
- 充電式の電動ドリル(木工用刃)
- 除草剤(サンフーロンがオススメ)
- 空のシャンプーボトル(もしくはスポイト)
- ガムテープ
竹に直接穴を開けて除草剤を注入するので充電式の電動ドリルを用意しておきましょう。ホームセンターで購入できます。ドリルの刃は木工用にしておきましょう。
除草剤はグリホサート系の物であれば何でもOKですが、サンフーロンが一番オススメです。除草効果が高いうえに価格も安いので使いやすいです。私も毎年これを使ってます。非の打ち所のない除草剤ですが、全国のホームセンターには出回っていないので通販で買うしかないのが欠点です。多めに買えばホームセンターで除草剤を買うより安く済みます。
【サンフーロンの規格】(アマゾン商品ページへのリンク)
除草剤を注入にするのに空のシャンプーボトルがあると便利です。竹1本に除草剤10~20mlを注入するのですが、一般的なシャンプーの2回押しで10mlとなるため非常に便利です。無い場合はスポイトなどを使いましょう。
処理方法
竹の地上30~100cmの高さ、節より2~3cm下にドリルで穴を開けます。節の下部に穴を開けると除草剤が垂れてしまうので、高い所に穴を開けましょう。ドリルで穴を開けられない細い竹の場合はコチラ↓
【関連】笹の枯らし方
除草剤サンフーロンを原液のまま10~20ml注入します。メーカーHPでは10mlで枯れると記載されていますが、枯れないと後々面倒なので多めに入れておきます。
ガムテープで穴を塞ぎます(雨水が入らないようにするため)。この作業を枯らしたい竹全てに行ってください。
半年~1年で除草剤を注入した竹がほぼ全て枯れます。残った竹は翌年にもう一度除草剤を注入してください。枯れた竹は腐って倒れる危険があるので、落葉したら切り倒してください。
除草剤は薄めずに、必ず原液のまま注入しましょう。竹は非常に生命力が強い植物なので原液のまま注入しないと枯れません。
よくある質問
竹の背が高く葉面散布できない場合は一度竹を切り、再度生えてきた葉に除草剤を散布してください。
枯れた竹の処分方法
竹は処分するのにも手間がかかります。非常に丈夫なため、放っておいても中々腐りません(土に還りません)。少量なら燃えるゴミに出すこともできますが、量が多くなると引き取ってくれなくなります。
【関連】竹の処分方法
そこでオススメなのが「無煙炭化器」で燃やす方法です。竹を燃やして炭にしてしまうという処理方法です。日本全国の竹林整備、森林組合、市町村、行政で導入されており、竹を大量に処分したい場合に活躍します。オススメです。(炭作り扱いになるので野焼きになりません)
商品ページ | 品名 | 容量 | 価格(税込) |
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無煙炭化器 50サイズ【送料無料】 | 565×210mm 家庭用 (35リットル) 1.8kg |
27,500円 | |
無煙炭化器 100サイズ | 980×340mm 農家用 (167リットル) 7.2kg |
66,330円 | |
無煙炭化器 150サイズ | 1480×450mm 竹林整備用 (533リットル) 16.6kg |
152,460円 |
作業が大変なら業者に依頼しましょう
ここまで除草剤で竹を枯らす方法をご紹介してきましたが、竹林面積が広い場合や、高齢の方ではどうしても作業が難しい場合があります。除草剤注入は枯らすまでは簡単ですが、枯らした後に竹の伐採・処分までしなければいけないので重労働です。どうしても作業が難しい場合はプロの伐採業者に依頼してしまいましょう。お金はかかりますが、短時間で綺麗になりますし、怪我の心配もありません。また、面倒な竹の後処理まで行ってくれます。
竹の伐採というと地元業者を探さなければいけないイメージがありますが、今はネットから依頼できる全国対応の業者があるので便利です。【伐採110番】が特にオススメです。全国対応してくれていますし、年中無休で24時間電話受付もしているので安心感があります。
まとめ
- 除草剤を使って竹を枯らすのが一番オススメです。
- 除草剤を使えば竹を根まで枯らすことができます。
- 除草剤サンフーロンがオススメです。
- 地上30~100cmの高さにドリルで穴を開け、除草剤を直接注入します。
- 必ず原液で注入してください。
- 半年~1年で竹が枯れます。夏場だと効きが早いです。
- 枯竹の処分には煙の出ない炭焼き器がオススメです。
今回は除草剤を使って竹を枯らす方法をご紹介しました。竹を伐採するより手間がかかりませんので、竹処理で困っている方は是非試してみてください。