雑草対策

雑草は塩で枯れる?除草剤よりも危険なので庭に撒かないで!

2018年3月16日

塩を使った雑草除草

わたしが除草剤の販売をしていたころ「除草剤なんか使わずに塩で雑草を枯らせない?」という質問を受けたことが度々ありました。実は塩って安全そうに見えてとっても危険、先輩からも「絶対に雑草に塩を撒いちゃいけない」と言われたのを思い出します。「ひょっとして知らない人多いのでは…?」と思い今回記事にすることにしました。結論から言うと絶対に塩をまかないでください。

塩を撒いちゃいけない理由

塩は食用にもなりますし、子供も口にするものだから安全というイメージがありますが塩分濃度が高くなると非常に危険な存在になります。「東日本大震災でも津波で田んぼが海水(塩)をかぶってしまい作物が育たなくなってしまった」という話があるくらい厄介なのです。

塩は土壌で分解されない

塩は他の物質と違って土壌では分解されません。極端な話、雨が降らなければ半永久的に残ってしまうのです。先ほどお話した「東日本大震災で田んぼが海水をかぶってしまい作物が育たなくなってしまった」というのもこれが原因です。雨水でしか塩は流れないので、数年単位で土壌に残留する可能性があります。

塩が残留すると花や作物が育たない

塩は土に残るで他の植物が育たなくなります

雑草を枯らすほど強力なので当然ですが、塩を撒いた土地には花、作物、植木が育たなくなります。塩を撒く量にもよりますが、数年単位で植物が育たなくなる恐れがあります。土地を傷めるので絶対にやめましょう。

河川に流れるとトラブルの原因になる

塩水が河川に流れるとトラブルの原因になります

先ほどもお話しましたが、庭にまいた塩は雨水でしか流れません。「そのうち流れてくんだから平気でしょ」と思うかもしれませんがそんなことはありません。塩が周辺地域や河川に流れる恐れがあるためです。

例えば、塩を撒いた土地の近くに田畑や家庭菜園があると作物が育たなくなってしまいます。特に農家さんは生計を立てるために作物を育てているわけですから深刻なトラブルになる場合もあります。

また、河川に流れた場合は生態系に深刻な影響を与えます。工場排水で河川の生物が全滅してしまったという話は聞いたことがあると思いますが、似たようなことが起きてしまいます。

建築基礎、配管、水道管を傷める

塩は住宅基礎を傷めます

塩害という話を聞いたことがあると思いますが、塩分濃度が高くなると当然建物や配管にも影響が出ます。まず建物の基礎になるアスファルトやコンクリートは塩をかぶるとボロボロになり、剥離してしまいます。また、鉄筋や配管は塩をかぶると腐食して錆びてしまいます。

海岸地域の建物は塩害対策がされているため錆びづらいのですが、内陸の建物は対策されていないのですぐ塩でボロボロになってしまいます。全く良いことがないのでやめましょう。

建物や土地の評価が落ちる原因にも

塩を撒くと住宅基礎や配管が傷むので当然建物の評価は落ちます。また土地自体の評価が落ちる場合があります。元々は工場が経っていた土地のような、土壌が汚染されている土地って評価が低いのは知っていますか?最悪まるごと土を入れ替えなければいけない場合もあります。塩を撒いた土地も同様です。工場跡地と同レベルの土壌汚染は中々無いと思いますが、後々トラブルになることも十分考えられますので絶対にやめておきましょう。

実は除草剤の方が塩よりも安全です

塩よりも除草剤の方がはるかに安全です

塩を撒いて雑草が枯れるなら昔からみんなそうしてます。でも危険だからできないのです。より安全な物でどうにか雑草を枯らせないかと試行錯誤されているのが除草剤なのです。テレビなどで報道されているより全然安全なのでご安心ください。特に日本で販売されている除草剤は厳しい検査を受けて市場に出回っているので世界的に見てもかなり安全です。

除草剤が安全な理由

除草剤は植物だけに作用するように作られています。植物は虫や動物とは体の作りが違うので、植物だけに作用する除草剤が作れるのです。そのため、除草剤が多少動物や人間にかかってもほとんど問題ありません。除草剤を撒いても虫が減らないのはこのためです。

ただし、除草剤は安全ですが殺虫剤系は直接生物に影響しますのでコチラは慎重に取り扱ってください。

除草剤はサンフーロンがオススメ

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安全で良く枯れる除草剤をお探しならサンフーロンがオススメです。サンフーロンの主成分はアミノ酸であり、土に落ちると薬効を失って微生物に分解され残留しません。つまり、土に落ちると無害になる除草剤なのです。そのため、果樹園、水田、豆、野菜類にも農地登録されており(農林水産省により許可されています)農家さんも使用しています。

【関連】サンフーロン実際に使ってみました!雑草の枯れる様子をレポート

【サンフーロンの規格】(アマゾン商品ページへのリンク)

また、なんといっても良く効きます!私も色々な除草剤を試しましたがこれが一番良く効きます。しかも安い!昨今主流になりつつあるグリホサート系除草剤の中でも、サンフーロンは売上2位なのでこれを選んでおけば間違いありません。(1位の除草剤は昔からあるブランド品で良く効くのですが、値段が高いので避けてます)

まとめ

  • 塩を撒くのは絶対にやめましょう。
  • 雑草だけでなく、花、作物、植木など植物は全て枯れます。
  • 塩は土壌で分解されず、残留します。雨水以外で流れません。
  • 住宅基礎、土中の配管を傷める恐れがあります。
  • 雨水で周囲地域に塩が流れるとトラブルになる恐れがあります。
  • 塩よりも除草剤の方が安全です。サンフーロンがオススメ。
  • 草取りが大変な方は業者に依頼するのもアリです。草刈り110番がオススメ。

今回はお庭に塩をまくリスクについて解説しました。雑草を枯らすことはできますが、それ以上に問題が沢山あるので絶対にまかないでください。庭の植物に深刻な影響がありますし、建物・配管を傷める恐れがあります。先輩が「塩まいちゃダメだよ」って言ってたのも今ならよくわかります。

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kase01

加瀬

7年ほど造園資材、清掃資材の販売に携わっています。除草剤、苔駆除剤、植木肥料、消臭剤、清掃資材などをプロ目線でご紹介します。庭園管理士の資格所持。 【詳しいプロフィールはコチラ】

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