こんにちは。元除草剤販売員のカセです。ウチのサイトでも熱心にオススメしてる除草剤サンフーロンですが「実際どれぐらい枯れるの?」と疑問に思う方もいると思います。そこで今回は除草をするついでに、サンフーロンを撒いた様子を写真に撮ってきました。「実際使ってみるとこんな感じ!」というのが伝わればと思います。
目次
サンフーロン買ってきました
今回使うのがコチラのサンフーロンです。500ml、2リットル、5リットル、10リットル、20リットル
など様々な規格がありますが、一般家庭で使うなら500mlか2リットルで良いと思います。500mlなら一般家庭1~2回分の量で、2リットルなら1シーズン分(4~6回撒ける量)になります。
裏面に使い方が載っていますが、見づらいうえにこれはプロ農家向けの情報です(○○の作物に対して年何回撒いていいよ、っていう情報です)。難しいことは考えずに
- 基本は水で100倍に薄めて使用
- 強害雑草は水で50倍に薄めて使用
- スギナには25倍に薄めて使用
ということだけ覚えておけば大丈夫です。サンフーロンは濃縮タイプの除草剤なので水に薄めて使います。
除草剤を撒く前の準備
- サンフーロン
- ジョウロ(もしくは噴霧器)
- 計量カップ(100均のもの)
- ゴム手袋
- マスク
- メガネ
- 長袖、長ズボン
準備といっても特別な物は何も必要ないです。一般家庭であればジョウロだけでOKです。この中に除草剤と水を入れて雑草に撒きます。軽量カップは除草剤を希釈する(薄める)のに使います。100均の料理用の軽量カップがオススメです(当然ですが、除草剤散布に使ったジョウロ・計量カップは他の用途には使わないでください)。
あとは除草剤が顔や手にかからないように、メガネ、マスク、ゴム手袋、長袖、長ズボンを用意しておくと良いでしょう。
ジョウロと噴霧器どっちがいいの?
ジョウロと噴霧器は一長一短です。ジョウロは手軽に使えて値段も安いのが特徴です。年に数回しか除草剤を撒かない、自宅の庭でしか使わないという人はジョウロで良いでしょう。
噴霧器は値段が高いですが、広い土地に効率よく撒けるのと、除草剤の節約をできるのが特徴です。ジョウロと比べて一度に入れられる水の量が多いですし、背負い式など色々なタイプがあって持ち運びが便利です。さらに、除草剤を霧状にして散布するので、ジョウロと比べて少ない量で効果的に雑草を枯らすことができます。広い土地を管理している人、プロ農家、年に何回も除草剤を撒く人は噴霧器が良いでしょう。
実際にサンフーロン撒いてみました
それではいよいよサンフーロンを撒いていこうと思います。
今回除草剤を散布するのはコチラです。初春からずっと放置していたので草が生え放題になっています。
買ってきたサンフーロン2リットルを置いて比較するとこんな感じ。
私、カセと比較するとこんな感じ。膝ぐらいまで草丈があって、手作業で刈るのはかなり大変そうです。
除草剤を希釈する(薄める)
まず初めに除草剤を水で希釈します。サンフーロンはそのまま使うと濃すぎるため、水で薄めて使います。
- 基本は水で100倍に薄めて使用(ほとんどの小型雑草、タンポポ、オオバコ、スズメノカタビラ、ギシギシなど)
- 強害雑草は水で50倍に薄めて使用(セイタカアワダチソウ、ススキ、ドクダミ、イタドリ、クズなど)
- スギナには25倍に薄めて使用
水量 | サンフーロン必要量 | 散布できる広さ (散布の目安) |
||
---|---|---|---|---|
100倍 | 50倍 | 25倍 | ||
1L | 10ml | 20ml | 40ml | 20平方メートル (6坪) |
4L | 40ml | 80ml | 160ml | 80平方メートル (24坪) |
5L | 50ml | 100ml | 200ml | 100平方メートル (30坪) |
10L | 100ml | 200ml | 400ml | 200平方メートル (60坪) |
20L | 200ml | 400ml | 800ml | 400平方メートル (120坪) |
50L | 500ml | 1L | 2L | 1000平方メートル (300坪) |
100L | 1L | 2L | 4L | 2000平方メートル (600坪) |
今回は雑草がかなり大きく育っているので50倍希釈で使います。10リットルのジョウロを使用するので200mlの除草剤を加えます。
除草剤を水で希釈したら準備完了です。
除草剤を撒く
サンフーロンをジョウロで散布します。この時、必ず雑草の緑色の部分(葉や茎)にかかるように撒いてください。サンフーロンは葉から吸収されることで効果を発揮します。土に落ちてしまうとほとんど効果がありません(土から根に吸収されません)。必ず緑の部分に薬液を撒きましょう。
散布から3日経過
除草剤散布から3日目の様子です。サンフーロンのようなグリホサート系の除草剤は効果が現れるまで1~2週間は時間がかかります。そのため、3日の時点ではまだ青々としています。効果が現れるまで気長に待ちましょう。
散布から5日経過
除草剤散布から5日目の様子です。雑草の根元から黄色くなってきているのがわかります。雑草も元気が無く、除草剤散布前と比べてへにゃっとしています。
散布から10日経過
除草剤散布から10日目の様子です。雑草全体が黄色くなってきました。除草剤がよく効いているようです。葉のツヤが無くなり、萎んでぐったりとしています。背丈の低い雑草はもう完全に枯死しているように見えます。
散布から14日経過
除草剤散布から14日目の様子です。さらに雑草全体が黄色くなりました。まだ少し緑色の部分が残っていますがほぼ枯れています。
散布から16日経過
除草剤散布から16日目の様子です。全体が黄色くなり、黒ずんでいるようにも見えます。完全に枯れました。
手に取ってみると乾燥してパリパリになっているのがわかります。綺麗に枯らすことができてよかったです。
サンフーロン散布前と散布後の比較です。撒く前は雑草が青々としていましたが、散布後は黄色く変色して萎んでいます。雑草を枯らすことはできましたが、枯れるまで16日かかりました。基本的には暑い時期ほど効きやすく、寒くなると効きにくくなります。今回撒いたのは3月でした。
サンフーロン散布時の注意
サンフーロンの効果を最大限発揮するためには、いくつかコツがあります。
- 雨が降ると薬液が流れてしまいます。除草剤散布から1日は雨が降らない日を選んでください。
- 葉や茎など緑の部分に除草剤がかかるように撒いてください。土に落ちると効果が無くなります。
- 濁った水(用水路の水、泥水など)を使うと除草剤が上手く撹拌しません。水道水などの綺麗な水を使ってください。
- サンフーロンは枯れるまで1~2週間ほど時間がかかります。
- 2週間経っても枯れない場合は、濃いめにして再度散布してください。
- 植物全般に効果がありますが、苔には効果がありません。
やはり気を付けるべきポイントは「緑色の部分にかけること」でしょう。サンフーロンは葉から入って根まで枯らす、というキャッチコピー通り葉から成分が吸収されます。葉っぱにムラなく除草剤をかけるのが綺麗に枯らすコツです。
サンフーロンの感想・評価(レビュー)
よく枯れる:★★★★★
ほとんど全ての雑草を枯らすことができます。雑草の種類がわからなくてもとりあえずコレを撒いとけば大丈夫です。除草効果に関しては大満足です。
使いやすさ:★★★★☆
水で薄めて撒くだけなので簡単です。ただし、散布後雨が降ると成分が流れてしまうので天気を選ばなければなりません。その点だけマイナスです。
値段の安さ:★★★★☆
他の除草剤と比べて安くて使いやすいです。この除草効果でこの値段なら大満足です。「よく枯れる」のに「値段も安い」のでオススメ!
サンフーロンとラウンドアップ、どっちがいいの?
除草剤と言えばもう1つ有名なのがラウンドアップです。「サンフーロンとラウンドアップどちらを選べばいいの?」とよく聞かれるんですが、ずばりオススメはサンフーロンです。
サンフーロンとラウンドアップの違い
私も元除草剤販売員でしたから、サンフーロンとラウンドアップは何回か使って比較してみたことがあります。結論から言うと、効果の違いはほとんどありません。ラウンドアップの方が雨に強いという特徴がありますが、晴れの日に撒けばどちらも同じです。
大きな違いは値段です。同じ500mlで比較するとラウンドアップはサンフーロンの3倍近い値段になります。ほとんど同じ効果で値段が3倍も違うため、サンフーロンをオススメしています。
何故サンフーロンは安いの?
サンフーロンはジェネリック農薬だから安いのです。「ジェネリック農薬」は「ジェネリック医薬品」みたいなもので、製法に関する特許が切れているため、同じように作っても安くすることができるのです。
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まとめ
- サンフーロンを購入し、実際に撒いてみました。
- 雑草が約2週間で枯れました。
- 除草剤を手軽に撒きたい場合はジョウロがオススメです。
- 似たような除草剤でラウンドアップがありますが、サンフーロンの方がオススメです。
今回はサンフーロンを実際に撒いた様子をご紹介しました。写真の通り、雑草がよく枯れたので大満足です。
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