※このページでは庭木の五葉松に関する知識を記述しています。盆栽の五葉松については触れていないのでご注意ください。
「五葉松の元気が無い…」「葉色が悪い…」「茶色い葉が目立つ…」松が不調になる原因は様々です。「マツノザイセンチュウ」による被害でなければ改善できる見込みがあるので諦めずに対処しましょう。活力剤で樹勢を保ち、免疫力をあげるのが一番オススメです。
目次
松が不調になる原因
松が弱ってしまう原因は様々です。
- マツノザイセンチュウ(松くい虫、松枯れ)
- 病気(葉ふるい病、すす葉枯病、赤斑葉枯病など)
- 害虫(アブラムシ、ハダニ、カミキリムシなど)
- 剪定が強すぎる
- 肥料不足
- 肥料のやりすぎ
- 水不足
- 水のやりすぎ
- 表土の踏み固めによる酸欠
- 排気ガスの影響
- 深植え
- 除草剤の撒きすぎ
この中で最も気を付けなければいけないのがマツノザイセンチュウです。これ以外の症状であれば回復できる見込みがあります。しかし、枯れの原因を見つけるのは非常に難しく、プロの造園業者や樹木医でも見誤ってしまうほどです。
慣れてない人が樹勢を回復させたい場合は、「活力剤などで元気にし、免疫力を強く保つこと」がオススメです。病気でないのに農薬を撒いたり、害虫がいないのに殺虫剤を撒くと逆効果になってしまうからです。
まずマツノザイセンチュウの確認を
松の病気で最も恐ろしいのがマツノザイセンチュウです(松くい虫、松枯れとも呼ばれます)。マツノザイセンチュウは症状が現れる頃には手遅れになっているケースが多く、枯れ始めるとほとんどの場合助かりません。
マツノザイセンチュウの原理
マツノザイセンチュウは名前の通り小さな線虫です。線虫が松の中で繁殖し、松の血管(水や栄養の通り道)を詰まらせて枯れを引き起こします。マツノザイセンチュウはカミキリムシを媒介にして松に感染します。弱っている松ほどカミキリムシに食害されやすいので常に樹勢を強く保つように心がけましょう。(丈夫な松は松ヤニを出してカミキリムシの食害を防ぎます。)
マツノザイセンチュウの症状
- 葉が短期間(1~2か月)で急激に赤褐色に変化する。
- 一部だけでなく、全体的に変色する。
- 小枝を折って松ヤニが出ているかどうか確認する。マツノザイセンチュウに侵されているとほとんど松ヤニが出ない。
マツノザイセンチュウの症状は非常にわかりやすいです。他の病気ではありえないほど短期間で葉が変色します(赤色または茶色に変わります)。また、病気の枝は部分的に変色するのですが、マツノザイセンチュウの場合は全体が急激に変色します。
最も確実な方法は小枝を折って松ヤニがでているかどうか確認することです。健康な松であれば枝からじっとりと松ヤニが出てきますが、マツノザイセンチュウに侵されている場合、極端に松ヤニの量が少なくなります。
マツノザイセンチュウにかかったら
マツノザイセンチュウにかかったらほとんどの場合助かりません。枯れた松はカミキリムシの寝床になり、繁殖して他の松まで被害が及ぶ恐れがあるので早めに伐採して焼却処分するのをオススメします。
五葉松の樹勢回復には
五葉松の樹勢回復にはニワユタカ肥料セットがオススメです。補助肥料+栄養肥料のセットになっているため、肥料分を効率良く吸収させることができます。また、樹木の必須栄養素10種 (チッソ、リン酸、カリ、モリブデン、鉄、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ホウ素、ケイ酸) を配合してるため、栄養バランスを総合的に整えます。
※庭木用ですので、鉢植え、盆栽、草花には使用しないでください。
ニワユタカの使用事例
ニワユタカ肥料セットで樹勢回復した例をご紹介します。
五葉松の樹勢回復
土壌がアルカリ性に偏り、五葉松の元気が無くなっていましたがニワユタカを与えたところ樹勢が回復しました。松は酸性土壌を好むのですが、ニワユタカ肥料セットで土壌が中性~酸性に変化しました。
ツツジの施工事例
ツツジへの施工事例です。ニワユタカ肥料セットを使用したところ、株が元気になり花芽が沢山付きました。
まとめ
- 松が不調になる原因は「病気」「害虫」「強剪定」など様々です。
- その中でも最も注意すべきなのは「マツノザイセンチュウ」です。
- 「マツノザイセンチュウ」にかかった松はほぼ助けられません。
- 枝を折って松ヤニがほとんど出ていない場合は「マツノザイセンチュウ」の可能性が高いです。
- 五葉松が弱っている時は活力剤「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。
- 欠乏しやすい微量要素を補給することで樹勢を回復します。
※庭木用ですので、鉢植え、盆栽、草花には使用しないでください。