モミジは肥料を施すタイミングがとても重要です。基本的に冬に施肥するのが良いでしょう。紅葉シーズンの10~11月は絶対に避けてください。肥料のタイミングを間違えると綺麗に色づかなくなります。このページではモミジの施肥方法について解説します。
目次
モミジ(カエデ)の年間作業カレンダー
モミジは大きく分けて「庭植え」「鉢植え」の2つがあります。管理方法が異なりますので注意しましょう。
庭植えモミジの肥料
「庭植え」は多少大雑把に肥料をあげても大丈夫です。肥料が多すぎたら自然と周囲に流れますし、少なすぎたら逆に取り込みます。ただし、しっかりと管理していないと綺麗な紅葉にならないので注意しましょう。
肥料をあげる時期
12~1月
寒肥(かんごえ)の時期です。1年の成長を決める大事な肥料なので忘れずに施しましょう。樹が休眠期に入るため肥料焼けしにくいですし、冬の間に肥料が分解されて春先に栄養が行きわたるのでとても効果的です。モミジは花を咲かせる樹種ではないので、チッソ肥料だけでも大丈夫です。
5~6月
寒肥を十分施していれば必要ありませんが、やり忘れている場合は与えましょう。また、成長途中の樹も栄養を必要とするので追肥した方が良いでしょう。この時期も油かすでOKです。
9~11月
この時期は絶対に肥料を与えないでください。肥料が効いていると紅葉が美しい色になりません。紅葉は痩せている土地ほど鮮やかに色づきます。また、この時期に肥料を施すと枝が伸び、成長途中のまま冬に入ってしまいます。成長途中の枝は寒害になる恐れがあります。
モミジのオススメ肥料
モミジにはニワユタカ肥料セットがオススメです。補助肥料+栄養肥料のセットになっているため、肥料分を効率良く吸収させることができます。また、樹木の必須栄養素10種 (チッソ、リン酸、カリ、モリブデン、鉄、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ホウ素、ケイ酸) を配合してるため、栄養バランスを総合的に整えます。
※庭木用です。鉢植え、盆栽、草花には使用しないでください。
肥料のやり方
肥料は画像の赤い場所を参考に、10cmほど穴を掘って土と混ぜて埋めましょう。肥料は根の先端から最も効率良く吸収されるのですが、根の先端は樹冠(葉の茂っているところ)と同じ大きさまで成長します。そのため、樹冠を目安に穴を掘ると良いでしょう。
表面にパラパラと肥料を撒くと根が地表に上がって来て浅くなってしまうので、10cmほど掘って埋めるのが理想的です。ただし、根に直接肥料があたると傷んでしまうため、あまり深く掘り過ぎないように注意してください。
鉢植えモミジの肥料
「鉢植え」土が少ないので慎重に肥料をあげなければいけません。肥料が多すぎると肥料焼けして根が傷んでしまいますし、少なすぎても栄養不足になってしまいます。慣れないうちは少量ずつ、こまめに施すと良いでしょう。
肥料をあげる時期
12~1月
寒肥(かんごえ)の時期です。1年の成長を決める大事な肥料なので忘れずに施しましょう。この時期に施肥することで、春の芽出し頃に肥効が表れます。
発酵油かすの固形肥料がオススメです。1粒親指の先ぐらいの大きさの物が良いでしょう(粉状だと分解が早いため)。基本的にはパッケージ説明欄に書かれている使用方法に従いますが、5号鉢で3~5個、10号鉢で10個、12号鉢で12個ぐらいが目安です。
5~6月
新梢が固まるこの時期に追加で肥料を施します。庭植えと違って鉢植えは肥料分が長続きしないので、追肥する必要があります。寒肥と同様に発酵油かすの固形肥料(親指大ぐらいの大きさ)が良いでしょう。5号鉢で3個ぐらいを目安に施します。
9~11月
この時期は絶対に肥料をあげないでください。肥料を施すと綺麗な紅葉になりません。痩せている(肥料分が無い)土ほど葉が綺麗に色付きます。
肥料の種類
- 有機肥料:発酵済みの油かすの固形肥料
基本的に油かすのみでOKです。モミジは花を楽しむ樹種ではないのでチッソ肥料だけで十分です。寒肥の時期は必ず固形肥料を選びましょう。粉状の肥料だと分解が早く、休眠期に肥料が効きすぎてしまうためです。5~6月(追肥)の時期は固形肥料、粉状の肥料、どちらを使ってもOKです。
モミジはなぜ枯れる? Q&A
まとめ
- モミジの肥料は冬と6月の2回に分けて与えましょう。
- 9~11月に肥料を与えると綺麗な紅葉にならないので、秋は控えましょう。
- 庭植えの場合はある程度大雑把に肥料を上げても大丈夫です。
- 鉢植えの場合は慎重に肥料を与えましょう。
- モミジにはニワユタカ肥料セットがオススメです。
※庭木用です。鉢植え、盆栽、草花には使用しないでください。