「庭先で野良猫が死んでいる!」実はこれよくあるケースなんです。猫は危険を感じると身を隠す習性があるので、死期が近づくと狭い所に入り込みます。庭先の見えない所や、壁の隙間から猫の死骸が出てくるのはよくある話です。しかし、問題になるのは死骸の処分です。猫の死骸の処分法、消毒、臭い消しについてご紹介します。
目次
死骸の処理方法
役所に電話する
道路や公園などで死んだ猫は役所・自治体の管轄になります。道路で死んだ猫は市の職員が回収しているのです。反対に私有地(自宅、駐車場、会社など)で死んだ猫は土地の管理者の責任になります。普通に考えると庭先で死んだ猫は住んでいる人が処分しないといけないのですが、稀に役所の人が対応してくれるケースがあります。
「私有地で死んだ猫でも道路まで移動すれば片付けてくれる」という例がありますので、まずは役所に電話して聞いてみましょう(自治体によって対応が異なります)。
自分で処分する
自分で処理する場合は必ず眼鏡、マスク、ゴム手袋、長袖長ズボンを着用して作業をしましょう。猫の死骸は病原菌、ノミ、ダニ、ハエの発生源になります。腐汁が付着しないようにしっかりガードしましょう。猫の死骸は密封できるビニール袋(ジップロックなど)に入れましょう。
野良猫の死骸は町のゴミ処理場(クリーンセンター)で処分してくれます。有料ですが1,000~2,000円ほどで処分できます。密封したビニール袋をそのまま持ち込みましょう。間違っても自分の敷地内に埋めないでください。死骸が腐敗すると病原菌やウジ虫の発生源になりますし、骨は何年も残ります。ゴミ処理場で処分するのがオススメです。
業者に依頼する
死骸が腐敗しているとかなり大変な(嫌な)作業になります。そんな場合には業者に依頼するのもアリです。地域の便利屋さん、清掃業者が対応してくれるケースが多いです。業者がわからない場合には役所に電話して聞いてみるのも良いでしょう(役所は道路で死んだ猫の処分を担当しています。清掃業者についても詳しいハズです)。
ほとんどの業者は回収、清掃、消毒、消臭までセットで行ってくれます。
消毒する
猫の死骸が腐敗していた場合は必ず消毒しておきましょう(腐汁がしみ出していたら消毒が必要です)。そのままにしておくと病原菌が湧きますし、ハエやウジ虫が集まってきます。また、何よりも悪臭がこびり付きます。
消毒には「クレゾール石けん」「オルソ剤」がオススメです。どちらも薬局で買うことができます。消毒液の種類がわからない場合は薬局で「動物の死骸の消毒」「ウジ殺し」など用途を伝えると良いでしょう。
■消毒法
クレゾール石けん、オルソ剤
●クレゾール石けん(クレゾール+石けん)
クレゾール石けん液30mLに水を加えて1リットルにする。
液がにごって沈殿した時には上澄みを使う。●オルソ剤(オルトジクロロベンゼン+クレゾール)
オルソ剤20mLに水を加えて1リットルにする。家の周りや腐敗物には、じょうろや噴霧器で表面が濡れる程度に散布する。
【引用元】岡山県薬剤師会、動物の死骸の消毒方法
必ず猫の死骸を片付け、体毛や腐汁を取り除いてから消毒作業を行ってください。消毒の際は眼鏡、マスク、ゴム手袋、長袖長ズボンを着用して作業を行ってください。
腐敗臭の消臭、臭い消し
ニオワンダーがオススメ!
死骸が腐敗すると酷い悪臭を放ちます。清掃、消毒をしただけでは臭いが取れません(腐汁がコンクリート、土、木材にしみ込むと臭いが取れなくなります)。そこでオススメなのが有機消臭剤の「ニオワンダー」です。ニオワンダーはバイオのチカラ(有用バクテリア)で消臭します。
ニオワンダーは腐敗臭、アンモニア臭に優れた効果を発揮します。生ゴミ置き場の臭い消し、生鮮売り場の臭い消し、コンポストの臭い消し、堆肥場の臭い消し、畜舎の臭い消しなどに使用されています。
腐敗臭をバッチリ消臭
腐敗臭の原因となるのはシュードモナス菌です。ニオワンダーはシュードモナス菌を抑え込んで臭いを抑制します。帯広畜産大学で消臭試験を行ったところ、シュードモナス菌に対して強い抗菌活性、阻止円を形成して臭いを抑え込むことが証明されました。
特に腐敗臭がキツイとされる魚介類(鮭)での消臭テスト、生鮮売り場排水での消臭テストで優れた結果を示しました。
ニオワンダーの使い方
- 必ず猫の死骸を片付け、事前に消毒を行ってください。
- ニオワンダーを2~5倍に希釈し(水で薄めて)、しっとりと濡れるぐらい満遍なく撒いてください。
- ジョウロや噴霧器で撒くことができます。
- 3~5日後に臭いを確認し、臭いが残っているようでしたら再度散布してください。
- ニオワンダーは屋外用です。室内では使用しないでください。(有色液ですので、壁紙や敷物にシミが付く場合があります。)
- 庭先、床下、車庫、コンクリート上はご使用いただけます。
まとめ
- 庭先で野良猫が死んでいたらまずは役所で回収してくれるかどうか確認しましょう。
- 道路まで動かせば回収してくれる場合があります。
- 私有地で死んでいる野良猫は回収してくれない場合もあります(自治体により異なります)。
- 回収した猫の死骸は町のゴミ処理場(クリーンセンター)で処分してくれます。
- 大変な作業なので業者に依頼するのもアリです。
- 死骸が腐敗している場合は清掃、消毒、消臭までセットで行ってください。
- 消毒は「クレゾール石けん」「オルソ剤」がオススメです。薬局で買うことができます。
- 臭い消しには「ニオワンダー」がオススメです。
- ニオワンダーは屋外用ですので、室内で使用しないください。壁紙がシミになる恐れがあります。