「最近床下から異臭がする…」「妙にハエが多い…」そう感じたら野良猫の仕業かもしれません。野良猫は狭い所に入りこむので床下に侵入するケースも多いです。「床下で猫が死んでいた!」というのは非常に多いのです。私有地で動物が死んだ場合は土地の管理者が処分しなければなりません。今回は猫の死骸の処分法、その後の臭い消しについて解説します。
目次
猫の死骸の処分方法
道路や公園などであれば役所の職員が死骸を処分してくれますが、私有地の場合は処分してくれません。土地の管理者(住んでいる人)が処分しなければなりません。迷惑な話ですがこればっかりは仕方ないです。
自分で処分する
大変気分が悪いですが、どうしても自分で処分しなければいけない場合もあると思います。そんな場合は必ず眼鏡、マスク、ゴム手袋、長袖長ズボンを着用して作業を行ってください。腐肉、腐汁は病原菌や虫の発生源になります。目鼻口に入らないように十分注意して作業を行ってください。また、回収した死骸はジップロックなどの密封できるビニール袋に入れてください。
死骸は町のゴミ処理場(クリーンセンター)で処分してくれます。ゴミ処理場の規約を確認し持ち込んで処分してください。
業者に依頼する
死骸の処分はかなり大変な(嫌な)作業なので、素直に業者に依頼するのもアリです。地域の便利屋さん、清掃業者が行ってくれることが多いです。もしわからない場合は役所に相談してみるのも良いでしょう。(道路の動物の死骸は役所職員が片付けているので、清掃業者を知っているケースが多いです。)
ほとんどの場合は、消毒、清掃、消臭まで行ってくれるのでオススメです。
消毒する
猫の死骸を片付けたからと言って安心できません。死骸から出た腐汁は病原菌、虫の発生原因になるので必ず消毒しましょう。個人で行う場合は「クレゾール石鹸」または「オルソ剤」が良いでしょう。どちらも薬局で購入できます。
わからない場合は薬局で直接聞いても良いでしょう。「動物の死骸の消毒」や「ウジ殺し」と言えば目的にあった薬剤を紹介してくれます。
■消毒法
クレゾール石けん、オルソ剤
●クレゾール石けん(クレゾール+石けん)
クレゾール石けん液30mLに水を加えて1リットルにする。
液がにごって沈殿した時には上澄みを使う。●オルソ剤(オルトジクロロベンゼン+クレゾール)
オルソ剤20mLに水を加えて1リットルにする。家の周りや腐敗物には、じょうろや噴霧器で表面が濡れる程度に散布する。
【引用元】岡山県薬剤師会、動物の死骸の消毒方法
必ず猫の死骸を片付け、体毛や腐汁を取り除いてから消毒作業を行ってください。消毒の際は眼鏡、マスク、ゴム手袋、長袖長ズボンを着用して作業を行ってください。
死臭、腐敗臭の臭い消し
消臭剤ニオワンダーがオススメ
死骸の死臭・腐敗臭は強烈なので掃除しても中々取れません。そんな場合には有機消臭剤のニオワンダーがオススメです。ニオワンダーは有用微生物のチカラで臭いを分解して落とします。コンクリートにしみ込んだ臭い、木材にしみ込んだ臭いに効果的です。
ニオワンダーは腐敗物に優れた効果があり、生ゴミの臭い消し、生鮮売り場の臭い消し、コンポストの臭い消し、堆肥場の臭い消し等の現場で活躍しています。
腐敗臭に優れた効果
腐敗臭の原因となるのはシュードモナス菌です。ニオワンダーはシュードモナス菌に優れた効果があり、阻止円を形成して臭いを抑え込みます。また、有用微生物の増殖活性によりシュードモナス菌を制圧する働きもあります。特に臭いがキツイとされる腐敗した魚介類(鮭)で消臭試験を行ったところ、抗菌活性が見られました。
帯広畜産大学にて消臭試験を行い、優れた消臭効果があることが認められました。
ニオワンダーの使い方
- 猫の死骸を片付け、事前に消毒を行ってください。
- ニオワンダーを水で2~5倍に希釈し(水で薄める)、全体がしっとり濡れるぐらいたっぷりと撒きます。
- ジョウロまたは噴霧器で散布してください。
- 3~5日後に臭いを確認し、残っているようでしたら再度散布してください。
- ニオワンダーは屋外用です。庭先、床下などで使用してください。
- 有色液のため、屋根裏、壁材の隙間、室内で使用するとシミになる恐れがあります。
まとめ
- 「床下から異臭がする」「ハエが多い」そういう場合は猫の死骸があるかもしれません。確認しましょう。
- 猫の死骸は病原菌、虫の発生源になります。必ず処分してください。
- 自分で作業する場合は眼鏡、マスク、ゴム手袋、長袖長ズボンを着用してください。
- 大変な作業なので業者に頼むのもアリです。片付けから清掃まで行ってくれます。
- 消毒作業には「クレゾール石鹸」、「オルソ剤」が良いでしょう。
- 腐敗臭が消えない場合には「ニオワンダー」がオススメです。
- 腐敗臭、死臭に優れた効果を発揮します。