サルスベリは夏から秋にかけて咲く、日本の代表的な庭木です。育てるのが簡単な樹種ですが、毎年肥料をあげないと花が咲かなくなるので注意しましょう。花を咲かせるには沢山のエネルギーが必要になるため、肥料をあげないと体力不足になってしまいます。今回はサルスベリのオススメ肥料、施肥の時期についてご紹介します。
※庭植えサルスベリの解説になります。鉢植えについては解説していませんのでご注意ください。
サルスベリの年間作業カレンダー
サルスベリの年間作業をまとめました。関東地方以西基準になります。寒冷地はこの限りではありません。また鉢植えもこの限りではありませんのでご注意ください。
肥料を与える時期
1月
寒肥(かんごえ)の季節です。1年の成長を決める大事な肥料なので忘れずに与えましょう。冬は樹が休眠期に入るため、肥料焼けしにくいですし、春先までに分解されて栄養が行きわたります。この時期は緩効性肥料がオススメです。ゆっくり溶けだすので根を傷めにくいです。
2月
1月に肥料を施していない場合は、上記の通り作業をしてください。既に与えている場合は不要です。
9月
お礼肥の季節です。咲いてくれた花に感謝の意味を込めて施肥することからお礼肥と呼ばれています。樹が花を咲かせるには沢山のエネルギーを使います。体力が落ちているので、肥料をあげて疲労回復させてあげましょう。素早い疲労回復が目的なので化成肥料や液肥を利用するのもアリです。「有機肥料<化成肥料<液肥」の順番で吸収が早いです。
サルスベリのおすすめ肥料
サルスベリにはニワユタカ肥料セットがオススメです。補助肥料+栄養肥料のセットになっているため、肥料分を効率良く吸収させることができます。また、樹木の必須栄養素10種 (チッソ、リン酸、カリ、モリブデン、鉄、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ホウ素、ケイ酸) を配合してるため、栄養バランスを総合的に整えます。
※庭木用です。鉢植え、盆栽、草花には使用しないでください。
肥料のやり方
肥料は画像の赤い場所に10cmほどの穴を掘って土に混ぜて埋めると効果的です。肥料は根の先端から最も効率良く吸収されるのですが、根の先端は樹冠(葉の茂っている部分)と同じぐらいまで広がります。つまり、樹冠に沿って、その下を掘って肥料を埋めれば良いわけです。
また、肥料はただパラパラと撒くよりも埋めた方が効果的です。表面に撒くと根が上がってきて浅くなってしまいます。また一か所にかためて埋めるとその部分に根が偏るので、全方位にバランス良く分散して埋めましょう。
まとめ
- サルスベリが花を咲かせるには沢山のエネルギーが必要になります。
- 肥料を施さないと体力が無くなり、花が咲かなくなるので注意しましょう。
- 1~2月には必ず寒肥を施しましょう。緩効性肥料がオススメです。
- 9月にはお礼肥を施しましょう。
- サルスベリの花芽増加にはニワユタカ肥料セットがオススメです。
※庭木用です。鉢植え、盆栽、草花には使用しないでください。