「芝桜の花が咲かない…」「植えた最初の数年は咲いたけど、最近は全然花が付かない…」芝桜は管理が楽と言われてますが、やはり手入れをしないと年々花が咲かなくなります。重要なのは「肥料」「日当たり」「水はけ」の3点です。どんな植物にも言えることですが、花を咲かせるには沢山のエネルギーが必要になります。肥料をあげないと花が付かなくなるので注意しましょう。
芝桜の花が咲かない原因
芝桜は4月上旬~5月下旬に花を咲かせます。桜よりも少し遅い時期です。「手入れが要らない」「放っておいても育つ」と言われており、非常に丈夫な植物です。花が赤色に近い(原種に近い)ほど丈夫です、反対に青系(品種改良で作られた物)は病害虫に弱いです。いくら丈夫といっても下記3点を怠ると花が咲かなくなるので注意してください。
肥料が足りない
「最初は咲いたのに、最近は花が付かなくなってしまった…」「芝桜を植えてから全然肥料をあげてない」という方は肥料不足の可能性が高いです。
植物が花を咲かせるには沢山のエネルギーが必要です。花を咲かせた後は芝桜も疲れて体力が無くなります。肥料をあげずに翌シーズンまで放っておくと、花が付かなくなります。
芝桜に肥料を与えるのは年2回です。花が付く前の2月下旬~3月上旬、そして花が終わった後の6月です。ただし、肥料をあげ過ぎると逆効果になるので肥料パッケージに書かれている規定量を越えないように注意してください。もしもの時は春前の1回だけで十分です。
肥料は吸収しやすい化成肥料か、液体肥料がオススメです。逆に吸収されにくい有機肥料(鶏糞、油かす、堆肥など)は撒かないように注意しましょう。強い肥料を撒くと肥料焼けになる恐れがあります。
オススメの肥料
芝桜には「ニワユタカ」がオススメです。庭木用の肥料ですが、芝桜にも優れた効果を発揮します(通常の3倍に薄めて使用します)。「芝桜の花が咲かない…」「元気が無い…」という場合にお使いください。水に溶かして撒くタイプなので素早く吸収されます。
ニワユタカは7種のミネラル (モリブデン、鉄、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ホウ素、ケイ酸) を配合した特殊肥料です。通常の肥料では補給できない成分が詰まっているため、長期的な樹勢向上、健康維持に効果があります。
※鉢植えには使用しないでください。
使用事例1
実際に芝桜に「ニワユタカ」を使用した例です。樹勢が回復し、花芽が沢山付きました。
使用事例2
コチラも「ニワユタカ」を使用した例です。芝桜の花が満開になり、庭が華やかになりました。
日当たりが悪い
芝桜は日光を好む草花です。日陰に植えたら元気に育たないので注意しましょう。日当たりの良い南側が最高ですが、半日陰でも十分育ちます。日陰でも一応育ちますが生育が悪くなり、花が付きにくくなります。
水はけが悪い
芝桜を植える際に最も重要なのが水はけです。芝桜は水はけの良い場所を好むため、乾燥気味ぐらいで丁度良いです。日当たりが良く、水はけの良い土手・傾斜地なら最高です。
逆にじめじめした場所、水たまりができる場所、粘土質の地面では育ちません。過湿に弱いので水のあげ過ぎには十分注意しましょう。土がカラカラに乾いている時以外は水やりをしなくて大丈夫です。
まとめ
- 芝桜は春先に花を付けます
- 「放っておいても育つ」というイメージがありますが、手をかけないと花が咲かなくなります。
- 花が咲かない場合はまず肥料不足が考えられます。花を咲かせるには沢山のエネルギーを使います。
- 「何年も肥料をあげていない…」という方は要注意です。
- 肥料は年2回与えます。冬の2~3月、花後の6月です。
- オススメ肥料は「ニワユタカ」です。庭木用ですが芝桜にも使用できます。(通常の3倍に薄めて使用してください)
- 芝桜は日当たりの良い場所を好みます。日陰での栽培は避けてください。
- 芝桜は水はけの良い場所を好みます。水はけの悪い場所での栽培は避けてください。
※鉢植えには使用しないでください。