ツバキは沢山の花を咲かせる樹種なので、肥料が必要不可欠です。花を咲かせるには沢山のエネルギーが必要になり、肥料を切らすと体力不足で花が咲かなくなります。ツバキに適したオススメ肥料と、施肥の時期について解説します。
目次
ツバキの年間作業カレンダー
ツバキは「庭植え」と「鉢植え」の2種類があります。それぞれの施肥方法について解説します。
庭植えツバキの肥料
「庭植え」の場合は「鉢植え」と比べて施肥に神経質になる必要はありません。肥料をあげすぎても、ある程度土の中で分散するからです。同様に、肥料不足になってもある程度は周囲から流れてくるので枯れるほど栄養不足になるのは稀です。ただし、痩せ地では肥料を与えないと花を咲かせる体力が付かないので注意しましょう。
肥料を与える時期
2月
寒肥を施す時期です。寒肥(かんごえ)とは冬場に与える肥料のことです。この時期は肥料焼けの心配がないことと、春先までに肥料分が溶けだすのでとても効果的です。
3月
2月に寒肥を与えていなかった場合は急いで施肥しましょう。
10月
基本的に肥料不要ですが、小苗や株を早く大きく育てたい場合には施肥しても良いです。
ツバキのオススメ肥料
ツバキにはニワユタカ肥料セットがオススメです。補助肥料+栄養肥料のセットになっているため、肥料分を効率良く吸収させることができます。また、樹木の必須栄養素10種 (チッソ、リン酸、カリ、モリブデン、鉄、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ホウ素、ケイ酸) を配合してるため、栄養バランスを総合的に整えます。
※庭木用です。鉢植え、盆栽、草花には使用しないでください。
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肥料を与える場所
肥料は根の先端から最も効率良く吸収されます。根の先端は丁度樹冠(葉の茂っている所)の下に来るように成長するので、樹冠の下に施肥すると良いでしょう(画像の赤い部分)。地表にパラパラと撒くと根が上がって来て浅くなってしまうので、10cmほど掘って埋めるのが理想的です。
鉢植えハナミズキの肥料
鉢植えは土が少ないため、慎重に肥料を与えなければいけません。庭土と違って肥料分がすぐ無くなってしまいますし、逆に多すぎても毒になるので注意が必要です。慣れてない方は、最初は少なめに肥料を与え、様子を見ながら少しずつ調整しましょう。
肥料を与える時期
2月
新梢を伸ばすために、今のうちから肥料をあげましょう。固形の油かす、または緩効性(ゆっくりと溶けだすタイプ)の化成肥料(N-P-Kの比率が12-12-12の物)が良いです。肥料のやり過ぎは毒になるので、パッケージ説明欄をよく読み使用料を守りましょう。
野菜用の粒上の化成肥料は成分が強く、根が傷むので避けましょう。
3月
2月に肥料を与えていない場合は施肥しておきましょう。
9月
鉢植えは庭土と違って肥料分が持続しないので、秋にも施肥しましょう。この時期は気候が落ち着き、生育が活発になるので栄養を必要とします。油かす、骨粉などの固形肥料をあげるか、液体肥料(N-P-Kの比率が5-10-5の物)を与えると良いでしょう。
10月
9月に引き続き、同様の物を与えます。
肥料の種類
- 有機肥料(油かす、骨粉)
- 緩効性の化成肥料
- 液体肥料など
基本は油かす、骨粉が望ましいです。化成肥料と違ってゆっくりと効くので根が傷みにくいですし、栄養バランスが良いためです。有機肥料を用意するのが面倒な方、臭いが気になる方は化成肥料を使っても良いですが、冬場は緩効性(ゆっくりと溶けだす物)を使用しましょう。冬は根の活動がゆるやかになるため、液肥を与えても吸収せずに流れてしまいます。反対に、秋頃は根の活動が活発になるので液肥を使用しても大丈夫です。
まとめ
- ツバキは花を咲かせるために沢山のエネルギーを必要とします。
- 肥料をあげないと体力が無くなり、翌年に花が咲かなくなります。
- 庭植えは多少大雑把に肥料をあげても大丈夫です。
- 鉢植えは土が少なく、肥料の影響が出やすいので慎重に与えましょう。
- 「花が咲かない」「樹が弱っている」という場合にはニワユタカ肥料セットがオススメです。
※庭木用です。鉢植え、盆栽、草花には使用しないでください。