庭木が高すぎると電線に引っかかったり、落葉が多くなったり、台風で折れそうになったりと周囲に迷惑がかかります。「業者に伐採を依頼したいけどお金がかかるのは…」という方のために、高い木を伐採する方法をご紹介します。ただし、高い木の伐採は非常に危険なので十分に注意しましょう。
根元から伐採する方法
周囲に建物が無い場所なら根元から伐採することができます。高い木を切り倒すことになるので、周囲の状況には十分に注意しましょう。倒木が建物に当たれば大変なことになりますし、人に当たれば最悪死亡事故にも繋がります。
木を倒す方向を決める
高い木は重量も長さもあるため非常に危険です。予め倒す方法を決めておきましょう。建物が無い、人通りの無い方向へ倒します。
倒す方向にロープで固定する
切り方(受け口、追い口)でもある程度切る方向を決められますが、万が一にも違う方向に倒れると危険なのでロープで倒れる方向を固定しておきます。
ロープは重りを付けて投げ縄のように枝に引っ掛けるのが理想ですが、難しい場合は梯子を使ってロープをかけましょう。ロープは重心よりも高い位置(樹木全体の半分以上の高さの枝)にかけましょう。
受け口、追い口を作る
木を倒す方向に向かって受け口、追い口を作ります。ノコギリでは大変なので電動チェーンソーを使いましょう。木くずが跳ねますので安全メガネ、長袖、長ズボンを着用して作業を行ってください。危険な作業ですので切り過ぎないよう注意してください。(木が急に倒れて危険です)
木を倒したい方向に向かって受け口を作ります。受け口は30~45度になるように切れ込みを入れます、長さは樹木の直径1/4になるように調整します。底面は地面に対して水平にしましょう。地面ギリギリに切るのは大変なので、作業しやすい高さでOKです。
追い口を作ります。一番危険な作業なので切り過ぎないように十分注意してください!受け口の反対側から追い口と呼ばれる切込みを入れます。樹木直径の1/2ぐらいが目安ですが、樹木がぐらぐらし始めたら切るのをやめてください。
切り過ぎるとチェーンソーの刃が木の重みで間に挟まったり、急に木が倒れて木片が飛ぶことがあります。また、受け口を作ったからといって必ずしもそちらに倒れるわけではありません(樹形、傾き、風向きによって倒れる方向が変わります)。非常に危険なので慎重に作業を行ってください。
上手く切ると、倒れずにツルが残ります。切り過ぎると自重でツルが折れて自然と倒れてしまうので注意しましょう。ツルだけ残してロープの方に移動します。
ロープで引いて倒す
倒したい方向からロープを引いて木を倒します。受け口、追い口を作っているので自然と木が倒れます。倒れない場合は追い口を微調整してください(木が倒れる際に追い口の近くにいると大変危険なので、ぐらぐらし始めたらすぐに離れてください)。
必ず木の高さよりもロープを長くとり、倒れる木に巻き込まれないように作業をしてください。スペースが無い場合は他の木を利用して角度を付けて引っ張ると良いでしょう。
少しずつ伐採する方法
広い土地なら根元から切ることができますが、住宅地ではそうはいきません。根元から伐採してしまうと周囲の建物、通行人に当たってしまう恐れがあるからです。
その場合は段階的に切り落として伐採するしかありません。具体的には電動チェーンソーを持って木に登り、少しずつ切り落とす方法です。非常に危険なので一般個人の方がやるのはやめましょう!プロの造園業者が命綱を付けて木に登り、専用工具でやるような作業です。下手をしたら命を落とすような大事故に繋がるので絶対にやめましょう。
危険な作業は伐採業者に依頼しよう
ここまで高木の伐採方法をご紹介してきましたが非常に危険なので一般個人の方がやるのはオススメしません。私も知り合いの林業の方で、倒木に当たって背骨を折ってしまった方がいます(幸いにもボルトを埋め込んで日常生活ができるようです)。「受け口」と「追い口」についてもご紹介しましたが、あれは切る角度で倒れる角度も大きく変わるためプロの技術が必要になります。大怪我のリスクを考えるなら、プロの伐採業者に依頼した方が良いでしょう。
「伐採業者を知らない…」という方には伐採110番がオススメです。日本全国どこでも対応していますし、ネットから24時間申し込みできるので非常に便利です。ネットは価格競争も激しいのでぼったくられる心配もありません。無料で見積りもしてくれるので、値段が気になる方はとりあえず見積りだけしてみるのもアリだと思います。
まとめ
- 高い木を伐採する時は周囲の建物、人に気を付けましょう。
- 開けた場所なら根元から伐採することができます。
- ロープを張り、受け口、追い口を作って倒す方向にしっかり誘導しましょう。
- 住宅地の場合は根元から切ることができません。直接登って少しずつ伐採するしかありません。
- どちらも危険な作業なので一般個人の方にはオススメしません。
- プロの伐採業者に依頼すると良いでしょう。オススメは伐採110番です。
今回は高い木の伐採方法をご紹介しました。開けた場所に木があるか、住宅地にあるかで伐採方法が変わりますが、どちらにせよ危険な作業には変わりありません。一般個人の方はプロの伐採業者に依頼するのをオススメします。
【関連記事】