「邪魔な庭木を伐採したい!」「でも業者に頼むとお金がかかるから嫌!」その気持ちよくわかります。高さ3m未満、太さ(直径)20cm未満の小型の木であれば自分で伐採することは十分に可能です。ただし、木を切る作業はとても危険なのでしっかり安全管理をして作業をしましょう!
自分で切れる庭木のサイズ
- 高さ3m未満、太さ(直径)20cm未満の小型の木
自分で切れる庭木のサイズは上記が目安になります。これ以上大きな木になると伐採が難しいのでプロの伐採業者に頼んだ方が良いです。理由は「伐採中倒れて来ても自分で支えられる(下敷きにならない)」「手ノコギリで切れるサイズ」だからです。
伐採中に木が倒れてくる
伐採事故のほとんどがコレです。木を狙った方向に倒すというのは想像以上に難しく、長年の経験を積んだプロの伐採業者でないと厳しいです。
また、木は非常に重いので下敷きになれば大事故になります(死亡事故にも繋がります)。家、車、ブロック塀、隣家に倒れても大惨事です。大きな木の伐採は無理せず業者に依頼するのをオススメします。
手ノコギリで切れるかどうか
小さな木であれば手ノコギリで切れますが、大きな木になるとチェーンソーを使わなければ伐採できません。チェーンソーは扱いが難しく、一歩間違うと大変な事故に繋がるため慣れてない人は使わない方が良いでしょう。
チェーンソーのキックバック
【引用】youtube(カナダの労働安全団体による)
チェーンソーにはキックバックという現象があり、刃の入り方が悪いと機械が跳ね飛ばされます。使用する際は十分に注意しましょう。特に、木の伐採中は刃が幹に挟まってしまいキックバックが起こりやすいです。死亡事故にも繋がる大変危険な現象なので十分に注意しましょう。チェーンソーを使わずに済むなら使わない方が良いです。伐採業者はコチラがオススメです。
伐採に必要な道具
- 手ノコギリ(もしくはチェーンソー)
- 作業服(厚手で動きやすいもの)
- 防護メガネ
- 軍手
- 丈夫なロープ(木の倒れる方向を固定する)
- スコップ(根の除去)
- 除草剤(根の除去)
手ノコギリをオススメしますが、どうしてもチェーンソーを使いたい方は防護服、防護メガネ、ヘルメットを着用し安全に十分注意して作業を行ってください。
木を狙った方向に倒したい場合はロープが役立ちます。傾いた木、風が強い日の作業はロープで固定してから伐採するのをオススメします。
根まで除去したい場合には予め除草剤を用意しておきましょう。伐採直後は木の断面がみずみずしく、除草剤を吸収しやすい状態になってゐます。この時に断面に除草剤を塗っておくと、切り株が枯死して引き抜きやすくなります。伐採から時間が経つと断面が乾燥し、除草剤を吸収しなくなるので注意しましょう。
伐採方法
それではいよいよ庭木を伐採していきましょう。
倒す方向を決める
庭木を倒す方向を決めます。何も考えずに木を伐採すると建物、車、ブロック塀、隣家にぶつかる恐れがあり危険です。「木が傾いていて狙った方向に倒せない…」という場合にはロープをまいて倒れる方向を誘導しましょう。
邪魔な枝を切り落とす
作業の邪魔になりそうな枝は予め切り落としましょう。伐採した木はゴミ出し用に細かく切り分けることになるので、今のうちに切れる所は切っておいた方が良いです。切り落とした枝は作業中邪魔になるので、一か所に集めておきましょう。
木を伐採する
邪魔な枝を切り落としたらほぼ幹だけになっているハズです。ここから一気に切り倒しましょう。膝ぐらいの高さから受け口と追い口を作って切り倒すのが良いでしょう。
木を倒したい方向に向かって受け口を作ります。受け口は30~45度になるように切れ込みを入れます、長さは樹木の直径1/4になるように調整します。底面は地面に対して水平にしましょう。地面ギリギリに切ると大変なので、膝ぐらいの高さに作ると良いでしょう。
反対側から追い口を作ります。受け口と同じ高さになるように切りましょう。すべて切らずに、ツルと呼ばれる芯を少し残します。おおよそ直径の1/10ぐらいです。
この状態で受け口の方向に向かって木を押すと簡単に倒すことができます。
根を処分する
切り株の処分は大変です。スコップで掘り、根が出てきたら少しずつ切る、を繰り返すしかありません。大変な作業なので後回しにしても良いと思います。
伐採直後の切断面はみずみずしいため、いまのうちに除草剤を原液で塗っておくことをオススメします。除草剤を塗ると切り株が枯死して抜きやすくなります。時間が経つと断面が乾燥し、除草剤を吸収しにくくなるので注意しましょう。
【関連】切り株の除去方法
伐採した木の処分方法
伐採した木の処分方法は住んでいる市町村によって違います。事前に市の清掃課等に電話して処分方法を確認しておきましょう。
細い木、低木であれば小さく切り分けてゴミ袋に入れ、可燃ごみとして出すことができます。木が大きくてゴミ袋に入らない場合は、小さく切り分けて最寄りのゴミ処理場(クリーンセンター、環境センターなど)に持ち込んで処分してもらいましょう(処分費用がかかります)。ただし、地域によってはゴミ処理場で受け入れてくれない場合があるので事前に確認しておきましょう。
大木の処分は産業廃棄物業者に
庭木ぐらいの大きさ(家庭ゴミサイズ)ならゴミ処理場で処分してくれますが、大木(軽トラ数台分)になると引き取ってくれない場所が多いようです。そういった場合は産廃業者引き取りになります。
まとめ
- 個人で伐採する場合は高さ3m未満、太さ(直径)20cm未満の小型の木までにしておきましょう。
- ↑より大きい木になるとチェーンソーが必要になったり、伐採が難しくなります。
- 大木の伐採は毎年死亡事故が出るぐらい危険な作業です。業者に依頼するのをオススメします。
- 「受け口」と「追い口」を作れば倒れる方向をある程度調節できます。
- 伐採した木は小さく切り分けてゴミ処理場に持ち込んで処分しましょう。
- 大木の場合はゴミ処理場では受け付けてくれません。産廃業者に依頼しましょう。
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大木伐採は業者に依頼しましょう
先ほどお話した通り、大木を伐採するのは非常に難しく危険です。伐採作業はプロが行っても年間数件の死亡事故があるぐらいです。私も知り合いの林業の方が倒木に当たって背骨を折ってしまったという話を聞いたことがあります。慣れていない方は伐採業者に依頼するのをオススメします。安全をお金で買えるなら安いと思います。
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