寒肥(かんごえ)は名前の通り冬に撒く肥料のことです。実は冬場の肥料はとっても重要!一年間の樹木の成長を左右するといっても過言ではありません。特に栄養を多く必要とする花木、果樹には必ず寒肥をあげましょう!
目次
寒肥とは?
12~2月に肥料を施すことを寒肥と言います。読み方は「かんごえ」です。樹木は冬になると活動を止め休眠状態に入ります。休眠状態の樹木は外部からの影響を受けにくくなるため、この時期に土の入れ替えや施肥を行うと良いとされています。
また、春になると根が動き出して栄養を吸収し花を咲かせます。花を咲かせるには沢山の栄養分が必要になるため、寒いうちから肥料を撒いて地中に浸透させておくのです。
寒肥をやる前に
寒肥は樹種によって必要なものと、そうでない物があります。
寒肥が必要な樹種
寒肥が必要な樹種は大きく分けて3つです。「苗木」「花木」「果樹」です。特に苗木は成長を促すために多くの肥料が必要になります。どんな樹種でも苗木のうちはしっかりと肥料を与えましょう。
「花木」「果樹」は花や実を付けるために沢山のエネルギーを必要とします。寒肥を施さないと花や実が付きにくくなるので必ず作業しておいてください。
寒肥をあまり必要としない樹種
- マツ
- イチョウ
- ヤナギ
- カエデ(紅葉)
- ポプラなど
花や実を付けない樹種や、大きく育った成木はあまり肥料を必要としません。これらの樹種は基本的に肥料を施さなくても大丈夫です。(「葉色が薄い」「葉が黄色くなっている」という場合は栄養不足なので肥料を施しましょう)
マツ類は肥沃な土地よりも痩せた土の方が幹や枝が締まってよく伸び、自然に近い風情になります。そのため肥料は不要です。街路樹に使われるような樹種(イチョウ、ポプラなど)は根張りが良く乾燥に強いため基本的に肥料は不要です。
寒肥を施す時期
- 12~2月(土が凍っていない時期)
寒肥は樹が休眠状態に入る冬に施しましょう。ただし、土が凍ると作業ができないので厳寒期は避けましょう。地域によって厳寒期は異なります、12~2月の間に作業しておきましょう。
2月末~3月初めになると根が動き出します。暖かくなる前に作業をしておきましょう。
肥料のやり方
肥料は画像の赤い部分を目安に、10~20cmほど穴を掘って土と混ぜて埋めましょう。肥料は根の先端(細根)から最も効率的に吸収されます。根の先端は樹冠(葉の茂っている部分)と同じ大きさまで成長するので、葉を目安に真下に穴を掘ると良いでしょう。間違えやすいのですが、幹の近くはあまり効果が無いので撒かないようにしてください。
地表にパラパラと肥料を撒くと、肥料分が雨で流れやすくなってしまいますし、栄養を求めて根が地表に集まってしまう(根が浅くなってしまう)ので控えましょう。10~20cmほど掘って土と混ぜて埋めてください。作業後に水を撒くと土と馴染みます。
寒肥おすすめ肥料
ニワユタカ肥料セット
「肥料効果を高めたい」「弱った樹を回復させたい」「花芽を増やしたい」という場合にはニワユタカ肥料セットがオススメです。補助肥料+栄養肥料のセットになっているため、肥料分を効率良く吸収させることができます。また、樹木の必須栄養素10種 (チッソ、リン酸、カリ、モリブデン、鉄、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ホウ素、ケイ酸) を配合してるため、栄養バランスを総合的に整えます。
※庭木用です。鉢植え、盆栽、草花には使用しないでください。
使用事例:五葉松
五葉松への使用事例です。葉色が悪く元気が無かったのですが、ニワユタカ肥料セット施工後は綺麗な緑色になりました。
ツツジの施工事例
ツツジへの施工事例です。ニワユタカ肥料セットを使用したところ、株が元気になり花芽が沢山付きました。
使用事例:クチナシ
クチナシの使用事例です。ニワユタカ肥料セットを施したところ花芽が増加し、花が沢山付きました。
まとめ
- 寒肥は1年の成長を左右する大事な肥料です。
- 「苗木」「花木」「果樹」には寒肥を施しましょう。
- 「街路樹に使われる樹種」「マツ」には寒肥を与えなくても大丈夫です。
- 寒肥は冬の12~2月に施しましょう。
- ニワユタカ肥料セットがオススメです。
※庭木用です。鉢植え、盆栽、草花には使用しないでください。