お礼肥えはその名の通り「花が咲いた後」「実を収穫した後」にお礼の意味を込めて施す肥料です。疲労回復や、翌年の花芽増加などの効果があります。与える肥料の種類は「花木」と「果樹」で異なるので注意しましょう。
目次
お礼肥えとは?
お礼肥えは花が終わった後、実を収穫した後に施す肥料のことです。花や実を付けてくれたことにお礼の意味を込めて肥料をあげることから「お礼肥え」と呼ばれています。
疲労回復の効果
花や実を付けるには沢山のエネルギーを使います。花が終わった後の樹は体力を使い果たして疲労困憊状態です。この時期に肥料を施すことで体力を回復させてあげることができます。
翌年の花付きにも影響
多くの木は花が終わって1~2か月の間に翌年の花芽が作られます(この時期を逃すと新しい花芽は作られません)。この花芽が冬を越して、翌年の花になるわけです。栄養状態が悪いと花芽が付かず、翌年の花が咲かなくなるので注意しましょう。お礼肥えは翌年の花付きにも影響する重要な肥料なのです。
お礼肥えの時期
お礼肥えの時期は「花が終わった後」もしくは「実の収穫が終わった後」です。花が咲いている途中で肥料を施すと花持ちが悪くなるので控えましょう。
オススメ肥料の種類
花木(庭木)
花木の場合は油かす、骨粉を7:3の割合で混ぜた物がオススメです。油かすはどんな樹種にも使える万能肥料ですが、これだけだとチッソ過多になってしまうので(枝葉だけ多く茂ってしまうので)骨粉を混ぜると良いでしょう。骨粉にはリン酸が多く含まれており、花や実が付きやすくなります。
分解の早い粉状の物がオススメです。固形の物(ペレット等)は分解が遅く、花芽形成までに栄養が行きわたらない場合があります。
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果樹(庭木)
果樹は花よりも沢山のエネルギーを使います。そのため、栄養価の高い化成肥料を使うと良いでしょう。化成肥料は人工的に成分調整された肥料のことで、栄養価が高く分解が早いのですが、あげすぎると肥料焼けを起こすので注意しましょう。
化成肥料の10-10-10、もしくは8-8-8の物を選ぶと良いでしょう。この数字はN(チッソ)、P(リン酸)、K(カリ)の含有量を表しています。数字が高くなるほど含有量が多くなり栄養価が高くなりますが、やりすぎに注意する必要があります。
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鉢植え
鉢植えの場合は土が少ないため、施肥には十分注意してください。あげ過ぎると肥料焼けを起こし、根が傷んでしまいます。基本的には油かす、骨粉を7:3で混ぜ丸く固めた物か、市販の有機ペレット肥料を与えてください。粉状の物を与えると分解が早く、肥料焼けする恐れがあります。また、化成肥料も成分が強いので控えてください。
この他に液体肥料もオススメです。液肥は基本的に成分が薄いため、鉢植えで使っても影響が少ないです。液体なので吸収が早いというメリットもあります。
お礼肥えの撒き方
画像の赤い場所を参考に、地面を10cmほど掘って肥料と土を混ぜて埋め込んでください。その後土を被せて水を撒くと効果的です。肥料は根の先端から最も効率良く吸収されます。根の先端は樹冠(葉の茂っている部分)と同じ大きさまで成長するので、葉を目安に穴を掘ると良いでしょう。
また、肥料を地面にパラパラと撒くと根が上がって来て浅くなってしまいます。10cmほど掘ってから埋めましょう。ただし、根に直接肥料が触れると傷んでしまうので注意してください(あまり深く掘り過ぎないようにしましょう)。
お礼肥えのオススメ肥料
お礼肥えにはニワユタカ肥料セットがオススメです。補助肥料+栄養肥料のセットになっているため、肥料分を効率良く吸収させることができます。また、樹木の必須栄養素10種 (チッソ、リン酸、カリ、モリブデン、鉄、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ホウ素、ケイ酸) を配合してるため、栄養バランスを総合的に整えます。
※庭木用です。鉢植え、盆栽、草花には使用しないでください。
クチナシの使用事例
ニワユタカ肥料セットをクチナシに使用した事例です。施工前は弱っていて花が少なかったのですが、施工後は回復して花芽が増加しました。
ツツジの施工事例
ツツジへの施工事例です。ニワユタカ肥料セットを使用したところ、株が元気になり花芽が沢山付きました。
まとめ
- お礼肥えは花が咲いた後、実を収穫した後に施す肥料のことです。
- 「疲労回復」「翌年の花芽増加」などの効果が見込めます。
- 花のあと、1~2か月の間に肥料を施さないと翌年の花芽が付かなくなってしまうので注意しましょう。
- 庭植えは多少大雑把に肥料をあげても大丈夫ですが、鉢植えは根焼けする恐れがあるので慎重に施してください。。
- お礼肥えにはニワユタカ肥料セットがオススメです。
※庭木用です。鉢植え、盆栽、草花には使用しないでください。